「水陸機動団」発足~進む日米軍事一体化

  先月下旬、佐世保・相浦駐屯地で行われた「水陸機動団」の公開演習を見に行った。
 〝日本版海兵隊〟と称される同機動団は3月27日に発足し(約2100人)、4月27日に発足式典が行われた。

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 相浦駐屯地に機動団本部と2個・水陸機動連隊を、崎辺地区に水陸両用車(AAV7)を運用する戦闘上陸大隊を置き、陸上総隊が防衛相直轄で運用する。
 但し、崎辺地区の分屯地建設工事は約半年遅れており、部隊との一体運用を図る輸送機オスプレイの佐賀空港配備も、漁協など地元の反対で先行き不透明だ。

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     (ヘリ護衛艦「いずも」)

 ところで政府は今年末までに、「防衛計画の大綱」を抜本的に見直す方針だ。防衛相直轄で宇宙・サイバー空間や電子戦に対処する統合司令部を新設するとしている。
 弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」導入など「統合防空ミサイル防衛(IAMD)」新構想を盛り込む。
 さらに、ヘリ護衛艦「いずも」をF35Bを搭載できる空母化や、敵基地攻撃を念頭においた長距離巡航ミサイルの導入も検討している。
 これらはいずれも、これまでの「専守防衛」に基づく「性能上もっぱら相手国の国土の壊滅的な破壊のためにのみ用いられる攻撃的兵器」の保有禁止を踏み破るものだ。

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     (リムパック)

 他国との合同演習・訓練も、豪・英・印などに拡大している。
 80年代、海自がリムパック(環太平洋多国間演習)に参加するにあたって、あくまでも「米軍との演習」だと言い訳していたのに比べて驚くべき変化である。
 とくに、豪州を「準同盟国」と位置付けて日米豪による「インド太平洋戦略」を推進している。

     SSM部隊の南西諸島への配備計画

 政府の「中期防」(14~18年度)では南西諸島の部隊の態勢強化が盛り込まれ、陸自の編成計画では18年度以降、宮古島・石垣島・奄美大島に地対艦誘導(SSM)部隊を配備し、あわせて地対空誘導弾(SAM)部隊を配置することが決まっている。
 さらに、沖縄本島にもSSM部隊を配備する計画を検討中だ。

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      (地対艦誘導弾)

 こうした自衛隊の〝飛躍〟にとどまらず、「文民統制」を揺るがす事案も発生している。先月16日、ジョギング中の3等空佐が民進党だった小西洋之参院議員と遭遇し、「国民の敵」呼ばわりした。
 防衛省は3佐について、懲戒処分ではなく訓戒にとどめた。しかも、小野寺五典防衛相は「(3佐の)若い隊員なので様々な思いもある」とかばっている。
 戦前、国策に非協力的と見なされた者が「非国民」「国賊」と指弾されたことを連想させる出来事だ。シビリアンコントロールの危機と言うほかない。
 陸自の南スーダンやイラク日報の隠ぺいなども含めて、防衛省・自衛隊の全面的な検証と組織改革がぜひ必要であると思う。

土俵と〝女人禁制〟ーー相撲協会は古い考え方を捨てよ!

  今月13日(日)から大相撲夏場所が始まる。
 相撲人気は上々で、とくに稀勢の里が横綱になって急上昇だった。

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 しかし、稀勢の里は6場所休場が続いて、横審の稽古総見では3勝5敗とふがいなく、今場所が〝引退場所〟になりかねない雲行きだ。
 平幕優勝を果たした栃ノ心はケガもほぼ治ったようで、今場所の成績次第では大関昇進も夢ではない。母国ジョージアの熱狂ぶりは相当のようだ。
 新三役となった遠藤(小結)の人気は高く、どこまで活躍できるか見ものである。

 ところで先般、春巡業の舞鶴場所(京都府)で多々見良三・舞鶴市長が土俵上で突然倒れた時の出来事。
 ある女性がとっさに土俵に上がり、マッサージをして市長の一命を救った。
ところが、場内放送で「女性の方は土俵から降りて下さい」と場違いの言葉が繰り返されたのだ。
その女性は「上がっていいですか」と協会関係者に問い、関係者も「どうぞお願いします」と答えたらしい。

     舞鶴巡業
     (京都・舞鶴巡業での土俵)

 これを機に、土俵と「女人禁制」が、盛んに議論されている。
相撲をめぐって「伝統」や「神事」と言われるが、歴史学者などの説明によると、古代の相撲節会(すまいのせちえ)は、朝廷の行事ではあっても神事ではないと言う。
中世から寺社の造営や修復の費用を集めるために開かれてきた「勧進相撲」が、大相撲と呼ばれる過程「神事」「伝統」が結びつき、土俵から女性を遠ざけた可能性があるという。宗教的な側面は後から付け加えられたらしい。「国技」と呼ばれるのも、行司が直垂を着て烏帽子をかぶるのも、明治末期からという。

 死や血を汚れとして避ける思想は、徳川綱吉が出した「服忌令(ぶっきれい)」がきっかけだ。日本では女性を差別する思想は普及していなかったが(朝廷や神社を除く)、この令以降、出産や月経も「けがれ」とみなす考え方が武家だけでなく、職人や町人、農家にも浸透した。(現在も葬式後の清め塩や喪中はがきの習慣が残っている)

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     (勧進相撲)

 古代においては男女を問わなかったが、室町時代に中国伝来の偽教「血盆経(けつぼんきょう)」が広まり、出産や月経の血で大地を汚すという女性の不浄観を浸透させたという。
「卑弥呼の時代から女性は神に近い存在。神事だから女性は立ち入れないというのは、歴史的にも宗教学的にも当たり前の話ではない」と宗教学者は指摘する。
「大相撲は国民的行事であり、特定の信仰を持つ人たちのものではない。相撲協会は時代の変化に対応すべきだ」とも指摘する。

     中川智子市長
     (中川智子・宝塚市長)

 今回の出来事が各テレビ局で報道されると、今年春の宝塚巡業で中川智子市長は土俵下で挨拶し、「土俵に上がれないのが悔しい。情けない」と訴えた。彼女は、私が議員の頃の同僚議員だ。
巡業予定先の女性市長らは口々に「私は挨拶しない」と表明しており、全国的に広がりそうだ。もし、女性の総理大臣が誕生したら、土俵下で表彰状を読むのだろうか?

 大相撲を巡っては、「日馬富士・暴行事件」や「立行司のセクハラ事件」など不祥事続きでせっかくの人気も凋落気味だ。
「出産の血で土俵(大地)を汚す」という考え方に唖然とする。己は〝木の股〟から生まれたのか?!とでも言ってやりたい気持ちだ。

南北首脳会談ーー朝鮮半島の平和と完全非核化を進めよ

 いま、朝鮮半島の「南北首脳会談」が大きな話題になっている。
 南北首脳会談はこれまで2000年(金正日vs金大中)と2007年(金正日vs廬武鉉)に行われているが、今回、北朝鮮のトップ(金正恩)が韓国を訪問してトップ(文在寅)に会うのは初めてである。

     金正恩&文在寅

 最大の焦点は「北朝鮮の非核化」だが、会談後の「板門店宣言」では「朝鮮半島の完全な非核化」という目標が宣言された。
 トランプ米大統領は「『朝鮮半島の完全な非核化』という目標を表明したことに、勇気づけられた」と歓迎表明した。
 ただし米政府は、過去の失敗を踏まえて完全な非核化の実現にあたり、北朝鮮の核兵器の「『完全』かつ『検証可能』で『不可逆的』な放棄」という三つの条件を突き付けている。

 北朝鮮がすでに保有している核兵器や弾道ミサイルを放棄するとは放棄するとは思えない。
 何よりも、核兵器の放棄など武装解除された後国家を潰された「リビア方式」を最も恐れているからだ。
 北朝鮮が求めるのは、「(朝鮮戦争)停戦協定」(1953年)を「平和協定」に変えて体制を保障することにある。
 この度、核実験場の解体や核実験・弾道ミサイル発射を中止したのは、「核兵器の保有」が完成し、経済に政策の重点を移したとの見方が有力だ。

       トランプ大統領

 トランプ米大統領は、数週間以内に初めての「米朝会談」を行うと公表した。
板門店宣言は、「平和協定」に転換するため、米国と南北朝鮮の3者か、中国を加えた4者会談の開催を進めるとした。

 私が思い起こすのは衆議院議員になった直後の8月、社民党の土井たか子党首(当時)に随行して青瓦台を訪れて、金大中大統領と土井党首の会談に同席した時のことだ。
 同年6月に初めて「南北首脳会談」が開かれて、メディアは金正日・党総書記の言動に大きな関心を持っていた。

     金大中&土井党首

 土井党首が金大中氏に「金正日氏は『在韓米軍は撤退せよ』と言っていたはずだが」と問うと、金正日氏は「それは国内向けであり、在韓米軍は朝鮮統一後は『平和維持軍』に役割変更して存在すれば良い」と答え、金大中氏は「金正日氏は実に聡明な人物だ」と評したという。
       金正日&金大中

 今回の「南北首脳会談」に際して、中国は在韓米軍の撤退を強く求めている。
 これまで北朝鮮の核開発を巡っては「六者協議」が過去6回開かれたが、2007年以来開かれていない。北朝鮮の核能力が向上し、中国は外洋進出など軍備増強著しく米国との関係も協調から緊張に転じている。
 船橋洋一氏が06年に六者協議を詳細に著した「ザ・ペニンシュラ・クェスチョン」からすでに12年経過して、状況は大きく変化した。

 本来、米朝間の仲介役を果たす立場にあったはずの日本は、北朝鮮への「圧力」と「拉致問題」を繰り返すばかりで、いまや完全に〝蚊帳の外〟に取り残されたのが情けない。
 いずれにしても、せっかく開かれた「南北首脳会談」と「板門店宣言」を活かして、朝鮮半島の平和と非核化に向けて前進してほしいと願う。

安倍政権を退陣に追い込もう!

  〝カウントダウン〟が始まった!――週刊誌やSNSなどで報道・拡散している。
 もちろん、安倍政権のことだ。「森友」「加計」「イラク日報」「財務次官セクハラ」と、政権を揺るがす事態が相次いでいる。

     森友文書改ざん
     (朝日新聞 3/13付)

 「森友問題」では、国有地取引をめぐる決済文書の改ざんで、当時の理財局長だった佐川宣寿・国税庁長官が辞任。
 学園と安倍首相の妻・昭恵氏との接点を示す記述を丸ごと削除することが、改ざんの主な目的ではなかったのか。

 「加計問題」では、獣医学部新設をめぐる新たな文書が発覚。柳瀬唯夫・経産省審議官が首相秘書官時代に愛媛県職員らと面会し、「本件は、首相案件」と述べた文書が愛媛県側の備忘録として残っていた。
 安倍首相は「昨年1月まで全く知らなかった」と答弁したが、全くウソの答弁だ。
 「森友・加計」問題に関わるすべての人達を証人喚問して、真相を明らかにすべきだ。

     安倍昭恵

 防衛省が存在しないとしてきた、自衛隊の「イラク派遣・日報」が発見されて、16日に開示された。
 自衛隊のイラク派遣は小泉政権下での出来事だ。私は当時、イラク特別委員会で小泉首相に対して「イラクに駐留する米軍の司令官が『イラク全土が戦闘地域だ』と断言しているが、首相の言う『非戦闘地域』とはどこか?」と問い質した。
 小泉首相は「自衛隊の派遣される所が『非戦闘地域』だ」と人をくった答弁をしたものだ。

     P1100812_R_国際平和協力活動等(及び防衛協力等)_25[1]

 イラク戦争が終わり、英国や米国などは検証委員会を設けて調査し、ブレア―首相(当時)は「イラク戦争は誤りだった」と謝罪している。
 以来、現在のイラクの状況はテロが頻発するなど安定には程遠い。
 日本は、そうしたイラク戦争と自衛隊派遣に関して、現在まで何ひとつ検証していない。

 「イラク日報」問題は、現地からの報告を自衛隊上部と防衛省が「組織的に隠ぺい」したのではないか、文民統制(シビリアンコントロール)は果たして機能しているのか、事態はきわめて深刻だ。

 欧米諸国に比べて、日本の行政組織はもともと記録を残す意識が希薄だと言われる。
しかし、これだけ公文書が改ざんされたり破棄されたりする事態を抜本的に改善し、検証に耐えうる文書保存のあり方を確立する必要がある。

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 さらに、財務省や文科省だけでなく官僚たちがなぜ政権に「忖度」してしまうのか、官邸が人事権を独占している現状をどう打開するのか、真摯な検討をすることが重要だ。

 何よりもまず、「6月辞任」説も囁かれる安倍政権を確実に退陣に追い込むことだ!

アニメ界の巨匠・高畑勲さんの死を悼む

  アニメ界の巨匠・高畑勲さんが肺ガンのため、今月5日亡くなった。享年82歳。

     高畑勲

 68年の「太陽の王子 ホルスの大冒険」で映画監督デビュー。
 TVで人気を博したアニメ「アルプスの少女ハイジ」。「母をたずねて三千里」も長期間放送の名作だ。

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 最近は、映画製作会社「スタジオジブリ」の多くの作品で宮崎駿が有名のようだけど、先輩格の高畑さんが85年共同で設立した会社だ。

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 中でも深く印象に残った作品は「火垂るの墓」(88年)、野坂昭如の原作だ。戦前の兵庫・西宮などの街並みを正確に再現した上で、空襲の惨禍と、やせ衰えていく幼子を描ききった。最後は、兄も駅頭で野垂れ死にする最後のシーンが、あまりにも哀れで涙を誘った。
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 このほか、「風の谷のナウシカ」「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」などのヒット映画を輩出、「かぐや姫の物語り」(13年)は米アカデミー長編アニメ賞候補になった。
 コミック誌で大人気となった「じゃりン子チエ」の映画化が高畑さんの監督とは知らなかった。

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 少しかわった作品では、水郷のまち・福岡県柳川市を舞台とした記録映画「柳川堀割物語」(87年)がある。柳川の汚れた水路(堀割)をよみがえらせようとした市民運動を記録したものだ。

 「パクさん(高畑の愛称)は、漫画映画が心理的なものを深く描ける表現方法だと立証してくれた。それが日本のアニメの特色になっていく。大変な功績です」と、宮崎さんはたたえている。(朝日新聞の「評伝」4/6付より)
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今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)