日本の木材輸入と森林破壊

 酸性雨問題がクローズアップされた頃、「日本の森林破壊」が糾弾されたことを覚えている。今朝の朝日新聞・環境欄で「マレーシアの森林破壊の実態」についての記事に目がとまった。

         森の慟哭

 NGO「FOE JAPAN」のドキュメンタリー映像「森の慟哭」の紹介だ。さっそくアクセスして見てみた。――マレーシア・ボルネオ島のサラワク州の熱帯雨林が、パーム油を採るアブラヤシのプランテーションや急速に進む木材伐採の様子と、森に住む先住民族の生活が脅かされる様子を伝えている。

         マレーシア・ボルネオ島

 伐採された木材はほとんどが日本など海外へ輸出される。先住民族が野生動物や植物を食料にしてきた土地も伐採されている。プナン人の長老は「日本の方々には、伐採によって森の天然資源が急速に消えつつある現実を知って欲しい」と訴える。プランテーションで使われる農薬が水源も汚染しているという。

     先住民族が利用している森の木が伐採され運ばれた様子
   (先住民族が利用している森の木が伐採され運ばれた様子。朝日新聞1月23日付)

 一方で、サラワク州政府高官の一族が、森林の開発利権の裏取引で利益を得ることを裏付ける映像が、「グローバル・ウィットネス」(英国)のホームページで公開されている。FOEの資料によると、サラワク州から輸出される合板の5割弱、丸太の9%程度が日本向けだという。

        日本の木材需給状況

 日本は、国土面積の7割弱が森林で世界有数の森林大国だった。しかし、輸入自由化による安価な外材に押されて、木材自給率は9割から2割へと衰退した。肝心の森林が、間伐など行わず放置されたことで、やせ細った樹木が生い茂っている状態だという。
 NPOの団体や林業関係者が言うように、森林は➀生命の根幹であり➁豊かな土壌を作り➂水害を防ぐ天然ダムの役割を持ち➃CO2を吸収する大気浄化などの豊かな機能を持っている。また、下流域の農業や漁業にも恵まれた環境を提供している。

        木材の自給率

 国は、以上の観点をしっかり踏まえて、林業の人材育成のために充分な資金拠出を行うべきではないか。雇用を生み出す面でも大いに意義あることだと思う。
※映像は、FOE JAPANのサイト(http://www.foejapan.org/)と、グローバル・ウィットネスのサイト(http://www.globalwitness.org/shadowstatejp/)で公開している。
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日本人として恥ずかしい

日本人が外国の森林破壊をしている、日本人として恥ずかしい。現実に目を向けずに傲慢不遜な日本人。
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)