水俣病患者の認定拡大と早期救済を!

  昨日の新聞に「石牟礼さん、博多で講演」という記事があった。「苦海浄土 わが水俣病」の著者で知られる石牟礼道子さんらが、約700人の聴衆を前に水俣病のことを話した。

――車椅子で登壇した石牟礼さんは、現在も苦しむ患者のことに触れ「まだ何も解決いたしません」と述べた。池澤夏樹さん(作家)は、水俣病の背景には、経済成長を享受した国民の存在があり、私たち一人ひとりがその罪を背負うべきだと話した。柳田邦男さん(ノンフィクション作家)は「企業、行政、そして専門家のあり方、思想は、福島の原発事故でも水俣の時の構造と変わらない」とし、個別の被害に注目すべきだと強調した。――

 また、「水俣病」と言えば原田正純先生の存在が大きかった。先生は、熊本大学の大学院生だった時から水俣病に関わり始め、昨年6月に亡くなるまで半世紀以上、常に現場に足を運び、水俣病患者を診てきた。さらに、当時の医学界の常識を覆して、母親の胎内で水銀に冒された「胎児性水俣病」を証明した。
 水俣病以外にもカネミ油症や炭鉱爆発による一酸化炭素中毒など全国各地に足を運んだ。さらに、ブラジルやカナダの水銀汚染、ベトナムの枯葉剤被害など、世界各地の現場にも向かった。
 私の長女は、熊本学園大学に通っていた頃、同大に在籍されていた原田先生のことを知り、「水俣病」に関心をもった。
                                    原田正純先生
      (水俣病患者宅を訪ねて調査する原田先生 1962年頃)

 私と「水俣病」との係わりは、故・砂田明の一人芝居「天の魚(てんのいお)」の佐世保公演である。迫真に迫る舞台の演技に吸い込まれてしまった。その後、友人と二人で砂田さんご夫婦の家を訪ねて、患者の皆さん方と語り合い、忘れられない想い出となった。砂田さんは93年に志半ばで倒れるまでに556回の公演を重ねた。06年、砂田さんの弟子・川島宏知らが14年ぶりに公演を再開した。

     砂田明・一人芝居
         (佐世保公演での砂田明 70年代末) 

 一方、水俣病認定訴訟で最高裁は今月16日、「症状の組み合わせがなければ水俣病と認めないのは間違い」と患者に司法救済の道を広げる判決を言い渡した。
 環境省は「52年判断基準」を見直す必要はないとの見解だが、企業の側に立つのでなく苦しみ悩む患者の視点で、未認定患者の早期救済を図るべきだ
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)