ソマリア派遣を「忌避」した自衛官

 ソマリア派兵問題の続編(前回は7/31)を書く。
「海賊対策」を理由に海自の護衛艦やP3C哨戒機が派兵されたのが09年3月、以来すでに4年半が経過した。派兵(派遣)実績は、防衛省のH.Pによると第16次隊(7/26~)・護衛回数500回という。
 11年7月には、アデン湾のジプチに自衛隊史上初の「海外基地」が建設された。

  ソマリア沖海賊対策

 当初は、世論を二分するほど派兵反対の運動と世論も大きかったが、いつの間にか影が薄くなりニュースにもならなくなった。当時、❛紛争屋・武力解除人❜の異名をもつ伊勢崎賢治氏は、ソマリア派遣こそ明白な憲法違反なのに反対の声が小さいと憤り「日本人に憲法9条はもったいない」と皮肉ったものだ(09年5月3日)。4年後のいま、派遣先での事故や事件の有無など、国民はほとんど知る術もない。

         伊勢崎賢治
          (伊勢崎賢治氏)

 実は、今月18日の朝日新聞の小さな記事に目がとまった。第16次隊として派遣予定の護衛艦「ありあけ」の乗組員(3層)が、外出先から戻らず出航に遅れて6日間の停職処分を受けた。3層はその理由を「派遣先での訓練や当直勤務の厳しさに不安を覚えた」と述べている。要するに、ソマリア沖派遣を「忌避」した訳だ。

      13.10.18朝日・派遣艦に乗り遅れ停職

 私は、詳しいことが知りたくて地元紙の記者に訊ねたが、「遅刻して処分されるのは、どの企業にもあること」と記事にする価値がないとの返事だった。若い記者たちの「資質」にかかわる問題だ。

      ジプチ基地のP3C
       (ジプチ基地の哨戒機P3C)

 昨年10月には、「海士長が、派遣中に寄港地で溺れて死亡」と防衛省が公表しているが、なぜ、どのように溺死したのか詳しいことは分からない。
 「集団的自衛権」も大事な課題だが、メディアは、派遣(派兵)のあり方、派遣現場そして派遣後の実態を「自衛官の人権」という視点から、もっと丁寧に報道してほしいと思う。
スポンサーサイト

comment

管理者にだけ表示を許可する

最新記事
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

FC2USER537587ATX

Author:FC2USER537587ATX
今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)