「命の雫」裁判、札幌地裁で勝訴!

  先日、自衛官の人権に係る「命の雫」裁判が札幌地裁で勝訴し、被告国が控訴断念したことを知った。教えてくれたのは、❝自衛官人権裁判❞の端緒となった「さわぎり」訴訟の原告Hさんである。
 「命の雫」裁判とは、06年11月、札幌・陸自駐屯地で島袋英吉一等陸士(当時20歳)が格闘訓練中に指導教官らの重大な過失により死亡した事件である。
 札幌地裁判決(3/29)は、「(訓練に立ち会った上官は)訓練者の安全配慮と事故の未然防止義務に違反する過失があった」として、被告国に約6500万円の支払いを命じた。さらに、被告国(防衛省)は控訴を断念して判決が確定。陸幕長らが原告遺族に謝罪した(4/15)。


    命の雫裁判
     (原告勝訴を報じる沖縄タイムス、13年3月30日)

 この裁判に弁護団の一員として関わられた照屋寛徳衆院議員は、「過失を超えた故意による殺人だ。」「徒手格闘訓練は廃止すべきである。」と指摘されている。
 私もまったく同感だ。広島県・江田島の第一術科学校で「特別警備隊」の隊員(3曹)が「格闘訓練」と称して同僚ら15人の集団暴行で殺された事件(08年9月)では、阿部知子衆院議員と共に調査したことがある。

 私が、自衛官の人権問題に目覚めるきっかけは、「さわぎり」事件であった。
99年11月、佐世保基地所属の護衛艦「さわぎり」の乗組員H3層(21歳)が上司の執拗ないじめを苦にして艦内で自殺した事件である。
 7年間に及ぶ裁判闘争の結果、原告の勝訴が確定するが、この事件が契機となって「自衛官人権訴訟」は全国各地に広がっていった。
 
当面、最も注目すべき訴訟は、護衛艦「たちかぜ」(04年11月の自殺事件)に係る東京高裁での闘いである。全国各地の皆さん方のご支援を心よりお願いしたい。(連絡先:横須賀市米が浜通1-18-15 オーシャンビル3F 「たちかぜ」裁判を支える会、TEL&FAX 046-827-8570)

 自衛官の自殺は毎年80人前後で国家公務員の2倍以上、そのうち半数はいじめなどによる自殺と推測される。自衛隊の海外派遣(派兵)や米軍との一体化に威勢のいい政治家たちは、もっと自衛隊の足元を見つめ直すときではないかと思う。
 

 (※ 原告・島袋勉氏の著作「命の雫」をお勧めします。文芸社発刊)
 (※ 私のレポート「自衛官の❝人権❞確立を」は近日中に貼り付けます)
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)