終戦の日に想うこと

  あらためて「終戦」「敗戦」の日について考えてみたい。
 人によって、8月15日を「終戦」と呼んだり「敗戦」と呼んだりする。政府は「終戦の日」と呼び、私も含めて平和運動側では「敗戦」と呼んできた。
 
 ところが、10数年前、品川正治さん(経済同友会・終身幹事)が佐世保で講演された時、「『敗戦』という言葉は、次は負けないぞとも読める。『終戦』という言葉は、二度と戦争しないという意味が込められている」と話された。

     財界人の直言
 4年前の京都講演の一部を抜粋してみる。――軍隊内部で激しい対立が起こったのです。(政府弾劾文の署名を強制する参謀の将校たちに対して)戦闘部隊におった人たち(兵士)は「何をバカなことを言っているのだ。310万の日本兵士・軍属を殺し、2千万人以上の中国人を殺し、広島・長崎で一瞬にして20万の命を亡くした。これが戦争だったんだ。『終戦と呼ぶのもけしからん』とは、我々は思わない。「この戦争が終わった」という意味ではない。日本は二度と戦争をしない国にするというのが我々の生き方だ。それ以外にどうやって生きていくんだ。どの面を下げて中国人に会えるんだ。二度と戦争をしないという意味で、我々は『終戦』と呼ぶ。それでけっこうだ」

 品川さんは、とっくに米寿を過ぎられた元財界人で「護憲派」の代表と言っていい。亡き後藤田正晴氏は中曽根内閣の官房長官で、自衛隊のペルシャ湾派遣に体を張って阻止した自民党きっての「護憲派」だった。

    13.8.16朝日・首相、戦争加害責任触れず - コピー
                     (朝日新聞 13年8月16日付)

 ところで、68回目の終戦の15日、政府主催の「全国戦没者追悼式」で、安倍首相の式辞から「アジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」「深い反省とともに犠牲となられた方々に謹んで哀悼の意を表す」との文言が消えた。同時に、「不戦の誓い」という言葉も消えた。いずれも細川護煕首相から歴代首相が踏襲してきた文言である。

       村山談話とは何か

 同日、3閣僚や国会議員が大挙靖国神社に参拝し、安倍首相も「自民党総裁」名で玉串料を奉納した。式辞で述べた「歴史に対して謙虚に向き合い、学ぶべき教訓を深く胸に刻む」との表明は、まったくの絵空事だ。

    靖国参拝の光景
      (靖国参拝の光景)

 「終戦」「敗戦」の日、各地で多様な「不戦の誓い」の集いが開かれている模様だ。
「戦争しないと明記した憲法九条は、世界の規範だ」という品川さんの言葉を胸に刻んで、頑張らなければと気持ちを新たにする夏である。
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)