あまりに無駄な「ソマリア沖派遣」と「海外基地」

  私が、「ソマリア海賊対策に自衛隊は不要」というレポートを書いたのは、ちょうど4年前だった。
 ソマリアは内戦などで無政府状態が続き、国際社会から見放されていたのに、「海賊」の出現で一躍スポットを浴びた。国連決議をもとに各国が競って艦艇を派遣した。
 当初、慎重だった防衛省は、中国が艦艇を派遣するや、負けてはならじとばかりに「海賊対処法」の成立を待たずに別の理由を設けて護衛艦を派遣したのだった。

         護衛艦さざなみ
          (「海上警備行動」を理由に初派遣の護衛艦「さざなみ」)

 反対行動の立ち上がりが遅かったのに業を煮やした紛争屋・武器解除人の伊勢崎賢治大学教授は「憲法九条は日本人にはもったいない」と痛烈に批判したものだ。
 
          伊勢崎賢治さん
           (朝日新聞 09年5月2日付)

 防衛省のホームページでは、471回護衛し延べ隻数2998隻(7/5現在)と誇らしげに書いてある。果たして、派遣の「効果」はどれ程のものか?海賊の出没は年々増えている。

地域別海賊発生件数

 より重大なのは、ジプチに恒久的な自衛隊基地を建設したことだ(11年7月)。自衛隊史上初の“海外基地”の誕生である。
 また、自衛隊初の陸・海・空による統合部隊を編成し運用している。さらに、今年12月から護衛艦1隻を米国などの多国籍軍(合同任務部隊)に編入する予定だ。まぎれもなく、“集団的自衛権”行使の先取りにほかならない。

   派遣部隊の編制
    (「防衛白書」H.24年版より)

 マラッカ海峡の海賊対策では、東南アジア各国と協力して海賊を激減させることに成功した実例がある。
 ソマリアやイエメンの沿岸警備隊の再建・強化策はどこまで進んでいるのだろうか?ソマリア沖違法操業の取り締まりはどうなったのか?ソマリアの国づくりは遅々として進まないでいる。

   海賊対処活動
      (「防衛白書」H.24年版より)

 自民党の政治家らは「アデン湾に日の丸を翻すことに意味がある」との思いだが、大した効果もない陸・海・空自衛隊派遣やジプチ基地の維持に、一体どれほどの費用を必要としているのか?知り合いの議員に頼んで、「質問主意書」で政府に質してほしいと思う。

      護衛艦ありあけの出港に抗議する集会
       (前畑岸壁 「ありあけ」派遣に抗議行動 ブログ「西風に吹かれて」より借用)

 29日、護衛艦「ありあけ」が第16次隊として佐世保を出港した。地区労や社民党、市民団体が抗議行動を行った。人数は少なかったけど、持続することこそが必要だ。
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今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)