「新防衛計画の大綱」中間報告に反対する!

  前回、冒頭で新しい「防衛計画の大綱」(中間報告)について触れたが、昨日のTVニュースでも報道されていた。政府は、年内に確定する予定ようだが、特徴的な点について私の考えを述べておきたい。

       13.7.25朝日・新防衛大綱・中間報告
        (朝日新聞 13年7月2日付)

 まず、自衛隊に「海兵隊のような機能」をもたせるという。米海兵隊は陸軍本体に先駆けて戦場に投入される部隊だが、すでに佐世保の陸自「西普連」(西部方面普通科連隊)は米国で海兵隊と合同訓練を重ねている。

       離島奪還訓練の米海兵隊と陸自。米カリフォルニア州・サンクレメンテ島。13.6.17
         (離島奪還訓練をする米海兵隊と陸自 カリフォルニア州サンクレメンテ島)

 尖閣諸島をはじめ外洋進出著しい中国を念頭に、占拠された島嶼を奪回するのに必要な部隊と言うが、いかにも聞き苦しい説明だ。
冷戦時代、「ソ連の脅威」を煽って大量の戦車部隊を北海道に張り付けて、“無用の長物”と化したが、「中国・北朝鮮の脅威」などはまさに二番煎じに過ぎない。

      13.7.27朝日・敵基地攻撃力を検討
       (朝日新聞 13年7月27日付)

 また、「敵基地への攻撃力」の検討をすると言う。北朝鮮のミサイルを想定しているが、果たして北朝鮮が日本や米国に対して核ミサイルを撃つ意思があるのか?
北朝鮮は、核兵器を保有することではじめて米国と対等な交渉ができ、現政治体制を維持できると考えている(核兵器を放棄して潰されたイラクを「教訓」としていると思われる)。米国だって、同盟国・韓国に甚大な被害が出るので、簡単に戦争を仕掛けられない。

 日本に対しては、早く日朝国交正常化を実現して「賠償金」を得たいと考えている(試算1兆円とも言われる。船橋洋一著「ザ・ペニンシュラ・クエスチョン」に詳しい)。

     グローバルホーク
      (米空軍のグローバルホーク)

 さらに、無人偵察機の導入を検討している。ノースロップ・グラマン社(グローバルホーク機)やジェネラル・アトミックス社(プレデター機)などの米国の兵器メーカーが売り込みに必死だ。思わず“安保マフィア”とも言われるチェイニー元・国務副長官らの顔が浮かんだ。4機で数百億円と言われる。

 米国は、イラク戦争で実際に使い、「誤射」で多数のイラク民間人を殺傷した。日本は、一体どこで何を対象に使うというのだろうか?

 この「中間報告」は、統幕監部OBらが叩き台を作ったと思われる。「専守防衛」の原則をはじめ自衛隊を統制するいくつもの諸原則を、安倍政権のもとで一気に取り払おうという訳だ。本来、外交で解決すべき国際課題が軍事対応にすり替わっている。
 安倍首相も「お爺ちゃん(岸信介元・首相)ができなかったことを、自分の手でやり遂げたい」との意気込みが強い。

     半田滋著

 対抗すべき野党各党は内輪もめで明け暮れ、こうした流れに歯止めをかけるのは容易なことではないが、諦めるには早すぎる。地域から反対世論をつくり広げていこう!
 (※半田滋著「集団的自衛権のトリックと安倍改憲」をぜひお勧めしたい。)
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)