FC2ブログ
コンテントヘッダー

中西経団連会長の恥知らずな提言「原発運転延長」

 政府や電力会社、原発メーカーがここまで鈍感だったとはあきれる。
 経団連の中西宏明会長(日立製作所会長)が、原発の運転期間を60年より延長すべきだと提言した。大震災後、火力依存(8割)や再生エネには限界があるのだと言う。
 
  中西宏明経団連会長
  (中西宏明経団連会長)

 21世紀になってスリーマイルやチェルノブイリなど事故の記憶が薄れたのか、各国の原発建設が息を吹き返し「原子力ルネサンス」と呼ばれた。
 日本も官民あげて原発輸出の旗を掲げ、大震災と福島第一原発事故の後も旗を振り続けた。
 しかし、国際的にも安全のための規制が強まり建設費は高騰して、輸出計画は次々と頓挫した。中西氏が会長の日立製作所による英国での計画も凍結された。3千億円の損失が、年間の利益の大部分を吹き飛ばしたのだ。

  核燃料取り出し方法
  (核燃料取り出し方法)

 ところで今月15日、福島第一原発3号機の使用済み核燃料の取り出し作業が始まった。
 放射線量が高く、500㍍ほど離れた所から遠隔操作する難しい作業だ。機器の不具合やトラブルもあって、4年以上も遅れての作業開始だ。
 メルトダウンした1~3号機には、炉心の燃料デブリのほかに建屋内の燃料プールに多数の核燃料が保管されたままだ。東電は、3号機のプールにある566体の燃料すべてを、20年度内に移し終える予定だ。

  13.7.9朝日・新規制基準
  (朝日新聞 2013.7.9付)

 こうした作業には「人手不足」の問題もある。第一原発構内では一日平均約4千人が働いている。昨年4月から今年2月まで放射線業務に従事した作業者は1万1109人。
 そこで、東電は「特定技能外国人」の受け入れを決めた。だが、突発的なトラブルなどの際に瞬時に言葉が理解できないと、大きな労災や事故になりかねない。被曝線量の管理は、海外でも問題になっているという。さらに、労災申請の方法が分かりづらいという問題もある。

  汚染水のタンク19.3.19
  (福島第一原発の汚染水タンク)

 こうしてみると、福島第一原発の廃炉への道のりは入り口にも立っていない。
 使用済み核燃料の保管場所をはじめ汚染水の処理は未定。核燃料再処理の前途も真っ暗。
 制御できない巨大技術と難解な処理。原発が動いている限り、福島原発事故の悪夢が再現しない保証はない。中西経団連会長が原発稼働にしがみつき、「運転再延長」を提言するとは、狂気の沙汰としか言いようがない。

スポンサーサイト



コンテントヘッダー

コメントの投稿

非公開コメント

最新記事
カレンダー
10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

FC2USER537587ATX

Author:FC2USER537587ATX
今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)