米艦船8隻の佐世保配備は無用の長物だ

 今回は、佐世保配備の米艦船について説明したい。
 佐世保の米海軍基地は、必ずしも増強の一途をたどったわけではない。
 米国がベトナム戦争で敗退した75年を境に、佐世保にもその影響は及んだ。まず、佐世保を母港とした工作艦や補給艦が去り、第3補給戦隊の司令部もフィリピン(スービック海軍基地)へ移駐した(76年)。

 75年、米太平洋軍は佐世保基地の機能縮小を発表。基地の一部返還を<即時・逐次・調整後>に分けて実施、日本人従業員もさみだれ的に解雇が続き、名称も「佐世保弾薬廠」と変更した。

              潜水艦ダーター
              (潜水艦「ダーター」 このタイプはすべて退役した)
 ところが、イラン革命やソ連のアフガン侵攻(79年)など国際情勢の緊張が高まる中、80年7月、佐世保基地は復活した。これを契機に、潜水艦や揚陸艦などの配備が始まった。 
潜水艦「ダーター」(79年)に始まり、貨物揚陸艦「セントルイス」(83年)、潜水艦「バーベル」(85年)、輸送揚陸艦「ダビューク」(85年)、戦車揚陸艦「サンバーナディノ」(86年)、救難艦「ビューフォート」(87年)と続いた。

ボノム・リシャール
 (強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」 )

      ジャーマンタウン
       (ドック型揚陸艦「ジャーマンタウン」)
       
      アベンジャー
           (掃海艦「アベンジャー」)
          (※上記3枚は、Y市議のブログより転載)
 
 冷戦後、強襲揚陸艦「ベローウッド」(92年)が配備されて、他の揚陸艦3隻と共に「第11水陸両用戦隊」が編成され、海外で唯一の部隊となる。掃海艦も4隻配備されて「第7掃海戦隊」が編成された。
 現在の配備艦船は、次のとおり。
  ・強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」、輸送揚陸艦「デンバー」
   ドック型揚陸艦「ジャーマンタウン」、「トーテュガ」
  ・掃海艦「アベンジャー」「ディフェンダー」「ガーディアン」「パトリオット」

      配備艦船一覧
         (佐世保市「基地読本」より引用)
   
 横須賀にも原子力空母やイージス艦など10数隻が配備されているが、果たしてこうした海外配備が必要なのか?
 少なくとも軍事的には殆ど意味がなく、米国にとっては専ら政治的な意味合いと財政負担が安上がりで済む、といったところだろう。

       原子力空母ジョージ・ワシントン
       (横須賀の原子力空母「ジョージ・ワシントン」)

 例えば、朝鮮半島有事の場合、佐世保の揚陸艦は沖縄まで南下して海兵隊を乗せ、再度北上して戦場に向かうという時間的ロスが大きい。また、沖縄の第31海兵遠征部隊は約2千人で戦争できるはずもない。イラク戦争で見たとおり、現代戦はミサイルでほぼ決着がつく。海兵隊の仕事は、せいぜい戦後のお掃除くらいのものだ。

 米議会で海兵隊不要論が噴き出すのも、当然だろう。海、空とも輸送力は、昔に比べ格段に早く大量輸送が可能な時代だ。部隊を前線に配置する必然性などないのだ。
 各国とも、兵力を本国に戻し“専守防衛”に徹することから、軍縮に取り組んでみたらどうだろうか。
 佐世保から米艦船が米本国に帰れば、米兵犯罪も半減するに違いない。
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)