贅沢すぎる米軍住宅と高速道路の“謎”

  梅雨は明けたのに、わが家の周辺ではセミの鳴き声が聞こえない。妻は「鳴きよるたい」と言う。老人性難聴にでもなったのだろうか?庭の木には必ずセミの抜け殻が見つかるけど、今年はまだない。

     西九州道(高架式)
     (西九州自動車道)

 ところで、高速道路で佐世保に来られた方は、佐世保みなとICと佐世保中央IC間が妙に短く、しかも市街地を突き抜けていることにと気づかれただろうか?米海軍がらみのいわく付き高速道なのだ。
 IC間はたった2.9km(普通だと5kmはある)、建設費は1km あたり196億円で全国平均の約4倍だ。

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     (テロ対策を理由に防護屋根を張った高速道。右側が海自総監部)

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    (08年1、2月 週刊誌で道路・米軍がらみの利権を告発された久間・元防衛相)

 地元の経営者らによる「佐世保景観研究会」は、港の景観が損なわれしかも高架方式だと費用も高くつくとして、建設省(当時)にコース変更を求めた。ところが、同省の官僚は「軍用道路としての側面もある」として断ったという。

     米海軍佐世保基地メインゲート
      (米海軍メインゲート)

 米軍は、有事に備えて在韓米軍家族らを福岡経由で佐世保基地まで避難させる必要上、また、針尾の米軍住宅から基地ゲートまでわずか30分で行けるという利便性から、異例ともいえるIC設置を求めた訳である。

      米軍住宅
       (異様な擁壁と米軍住宅)

 さて、基地ゲート近くにICを作ることにより、米軍住宅の一部(ドラゴンハイツ地区)が立ち退きとなり、その代替住宅をEMクラブ跡地(日本に返還されていた)に作った。森林をすべて伐採して造成し、異様な擁壁を築いて8棟11戸を建てた。

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       (ドラゴンハイツの新住宅)
 費用総額はなんと28億円(1戸あたり2億5千万円)で道路予算が使われた!米海軍が付けた呼び名は「フィドラーズグリーン地区」(船乗りが死後に行くと信じられている“水夫の楽園”という意味)、悪ふざけにも程がある。
 しかも、立ち退く必要がなかった住宅も、老朽化を理由に低層・高層の豪華な住宅(88戸)が建てられた。

 米軍が策定したマスタープラン(90年)によると、佐世保で必要な米軍用住宅の数は約1千戸であった。佐世保基地への配備米艦船数が増える(現在8隻)につれ、必要戸数も増えた。

      hariohousing2[1]
       (針尾地区の米軍住宅)

 これまで建設された米軍住宅は、中心部(ドラゴンハイツ88戸、ドラゴンベール123戸、フィドラーズグリーン11戸)のほかにハウステンボスに隣接する針尾住宅(532戸)もあり、総計754戸である。そのほとんどが「思いやり予算」で建設された。

     eastgate[1]
      (針尾住宅の東ゲート)
 針尾住宅は、工業団地用に造成した県所有地の一部(21万5千㎡)を取得し、その後随時追加提供されて、教会・売店・理容店・診療所・学校・保育園などの施設が整っている。 
しかも、住宅の広さは平均約40坪(県営アパートは20坪)で豪華マンション並み、将校用の一戸建てはもっと広く毎晩ホームパーティが開けると噂されたものだ。光熱水料もすべて「思いやり予算」負担なので、エアコンをつけっぱなしで一週間グアム旅行に行ったというエピソードもあるほどだ。

     newhousing3[1]
       (07年3月に完成した針尾中層住宅・44戸)
     ※針尾住宅の写真3枚は、Y市会議員の了解をえて彼のかつてのブログから借用しました。
 
一方、米国は、80年代末から継続的に国内基地の閉鎖・統合をめざましく進めてきた。今後10年間で国防費も4千9百億ドル(約38兆円)削減する計画だ。
海外基地も撤収の時期が来ている。在日米軍は、いまや米国にとって政治的理由で、日本の政治家・官僚にとっては利権的理由から存在しているに過ぎない。
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)