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DATE: 2018/05/29(火)   CATEGORY: 環境問題
「諫早干拓開門訴訟」決裂して判決へーーめざせ有明海再生
  昨年4月の当ブログに「潮受け堤防」設置より20年と題して諫早干拓問題を書いておいた。(環境問題ジャンル。4月14日付)

 それから1年経過。開門を巡る訴訟で和解協議は不調に終わり、開門反対派の漁業者を置き去りにして、7月30日、福岡高裁は判決を下す予定だ。
 振り返ると、2010年、福岡高裁が国に開門を命じる判決を下し、民主党政権が上告せず確定した。

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 その後、干拓地の営農者が起こした「開門差し止め訴訟」で、13年、長崎地裁は開門を禁じる仮処分を決定した。
 国は、14年、確定判決の執行を強制しないよう求めて佐賀地裁に提訴するが、同年、敗訴した。
 国は、開門による漁業被害を認めず開門しない前提の「基金案」を打ち出して、有明海漁協(佐賀県)を説得した。

 福岡高裁は3月、国の意向に沿った基金による和解案を示し、協議が決裂した場合は漁業者に不利な判決になるとまで示唆したのだった。
今年2月、有明海漁協は方針転換し、今月1日、福岡・熊本の団体と連名で「高裁が示した和解の実現を強く期待します」との統一見解を発表した。

       有明海

 反対派漁業者側は「非開門を譲らない国の姿勢にくみし、その和解案だけを裁判所が後押しした」と反発して、和解協議を欠席した。
 和解協議の場では、「有明海再生のあり方」などについての意見調整こそ必要であったはずだ。最初から漁業者側をテーブルにつかせないようなやり方は大いに疑問である。
漁業被害の原因となった潮受け堤防を強制執行した長崎県にも大きな責任がある。

       アゲマキ

 こうした悲観的状況の中でも、干潟の再生に取り組む人々がいる。先日、佐賀新聞に「アゲマキの養殖成功」との記事が写真付きで載っていた。有明海を〝死の海〟にしない再生への道を関係者は模索すべきではないか。
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