「エンプラ事件から半世紀」に思う

  今年に入ってから、「エンプラ闘争50年」に関して私や「19日佐世保市民の会」関係者などへの取材が続いた。
 世界初の米原子力空母「エンタープライズ」が佐世保に入港したのは1968年1月19日。「パリ五月革命」など国際的なベトナム反戦運動が高揚していた時期。日本でも、「羽田闘争」など全国で100を超える大学紛争が起こっていた。
 当時の「エンプラ闘争」については、3年前のブログ(12月7日)に書いておいた。

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 延べ十万人を超える闘争参加者やメディアでも大きく取り上げられた闘いは前後に例をみない。あれほどの闘いから半世紀が経ち、当時を記憶する人々も稀になった。
 メディアでも、長崎新聞の連載記事(4回)を除いて大きなニュース・記事にはならなかった。「市民の会」や地区労などの講演会でも、若い参加者たちは当時の映像に興味を示さず居眠りする有様だった。

 「エンタープライズ」は6年前に前線任務から外されて、原子炉の抜き取り・解体作業を経て、昨年2月に「除籍」された。
 米議会では、「テロとの戦い」に大型空母は不要との議論もあるが、米政府は「技術者の確保と造船所の維持のために空母建造が必要」だと弁明している。
(※空母の建造はニューポート・ニューズ造船所。原潜の建造はジェネラル・ダイナミクス・エレクトリック・ボート) 

     佐世保に入港する「ワスプ」
     (佐世保に入港する強襲揚陸艦「ワスプ」)

 ところで、佐世保の米軍や自衛隊の現況を簡単にふれておきたい。
今月14日、佐世保に配備されていた強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」が交代した。新艦は「ワスプ」である。
 同艦は、甲板を拡大・強化して戦闘機F35Bを運用できるようにしたほか、LCAC(水陸両用艇)やオスプレイも運用できる。
 佐世保には現在、強襲揚陸艦1隻・ドック型輸送揚陸艦1隻・ドック型揚陸艦2隻・掃海艦4隻である。
 ステルス・ミサイル駆逐艦(ズムワルト級)や沿海域戦闘艦配備の情報もあったが定かではない。

 自衛隊では、話題の「水陸機動団」が3月末に発足する。規模は約2100人で司令部のほか2個の水陸機動連隊を置く。
 日米両政府は、在沖海兵隊の一部がグアムに移転した後に三つ目の連隊(約600人)をキャンプ・ハンセンに配置する基本方針を確認しているという。(朝日新聞17年10月31日付)

     崎辺
     (工事が進む崎辺の水陸両用車配備地)

 先日、元TV記者や大学教授と共に水陸両用車の配備予定地(崎辺)を視察に行った。
 計画では隊舎や訓練施設・体育館などが建設されて、来月末に完了するはずの工事が半年も延びているとのこと。主な原因は、元々埋め立て地だったことから建設地盤に大量の海水が浸透していること。さらにダンプなど大型車の頻繁な往来に難色を示す周辺住民の説明会に時間をとられたと、工事現場の責任者は語っていた。

 いずれにしても防衛省は、冷戦時代の「対ソ戦略」から一転して、外洋展開著しい中国への米対抗戦略に沿う形で佐世保や沖縄・南西諸島への自衛隊配備を進めている。
 明日から始まる通常国会で野党はこうした軍備増強に対して徹底した論戦を展開してほしいと思う。
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)