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DATE: 2017/08/12(土)   CATEGORY: 国際政治
ビキニ事件63年目の真実~被曝人体実験
  被爆72周年の今年、広島に原爆が投下された今月6日、NCC(テレビ朝日系列)でスクープスペシャル『ビキニ事件63年目の真実』が放映された。

 1954年3月1日、米国がビキニ環礁で水爆実験を行い、付近の島民や第五福竜丸などの漁船が被曝した。このとき、被曝の影響を調べる「人体実験」が行われたのではないかと告発するスクープスペシャルだ。

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 米国は、すでに動物で被曝状況を測定していたが、「人体実験なしには必要なデータを得られない段階」に達する。実験後にロンゲラップ島民は非難するが、3年後に米国が安全宣言を出し、帰島した。

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       (2度目の離島。振り返るロンゲラップ島民)

 それから多くの島民が放射能の影響で亡くなった。米国はそのデータを取り続ける。安全宣言は偽りだったのではないか。第五福竜丸の乗員に対しても水爆実験との因果関係は認めない一方で、医学的データは取り続けた。

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 このことについては、前田哲男さん(軍事評論家)や豊崎博光さん(フォトジャーナリスト)からずいぶん以前に聞いていた。お二人は島民たちの実態を長い期間通して詳しく把握しておられ、著書や写真集も出版されている。

 折よく今月9日、前田さんが月刊誌の連載のため佐世保に来られた。夜、一緒に食事しながら話しを聞いた。被曝した島民の名前や病状などを今でも克明に覚えておられ、「アメリカはあまりにもひどいことをする」と、憤っておられた。

       前田哲男さんと

 私の友人が「日本のガン罹患率が高すぎる。その原因は、米・仏が50年代に南太平洋で繰り返した水爆実験で海洋が汚染され、その海流が日本列島を巡回していることにあるのではないか?」と言っていた。それを前田さんに問うたら、「その推論は概ね正しい。根拠となるデータが果たしてあるのか?」とのことだった。

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       (ビキニ環礁)

 今から24年前、原水禁九州ブロックで非核運動の交流でパラオ(ベラウ共和国)を訪れた。その時に、米国の「ズーセオリー理論」というものがあることを知った。
 南太平洋の各島の住民たちに対して、米国に従順な者には「食べ物を与える」。逆らう者には何も与えない、というものだ。人間としての尊厳を認めず、まさしく〝動物〟扱いである。
 
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 〝人体実験〟は米本国でも行われた。よく知られている「ネバダ核実験と兵士の被曝」だ。兵士たちは塹壕に身を伏せて核実験を目の当たりにし、爆発直後に爆心地めがけて突進した。行動後、実験に関わった科学者たちは兵士に「ホースの水で流せば大丈夫」と言い聞かせた。
 被曝して病気になった元兵士たちは、米政府に対して「損賠訴訟」を起こしている。

 今年、国連で「核兵器禁止条約」が核保有国不参加のもとで採択された。
 日本政府は、核保有国と共に会議をボイコットしている。「唯一の被爆国」のぶざまな姿が国際社会にさらされたことが恥ずかしい。

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