危機の東芝ーー「廃炉」に技術のすべてを賭けよ

 こうなることは必然だった。東芝が東証一部から第二部に降格される。
 私は、4月7日付で「東芝の破たんと原発リスク」と題して詳しく書いておいた。

 今回は少し補足しておきたい。――AERAより抜粋(17年4月17日)
 2017年3月期決算で自己資本がマイナスの債務超過になる見通しで、東証の基準に抵触した。まだ同期決算を発表できていない。
 東芝株は不正会計問題(15年4月に発覚)を受け、15年9月に東証から「特設注意市場銘柄」に指定された。東芝は正式な決算書類の「有価証券報告書」の提出期限を今月10日に控えているが、監査法人のお墨付きがえられない可能性もあり、上場廃止の恐れもある。

       17.5.27朝日・危機の東芝、課題はどこに - コピー

 東芝・原子力事業に長く携わったOBらは語る。「WHを買収した06年ごろから、M&Aや金もうけに走り、モノ作りを大切にしない風土が広がっていったようだ。東芝にはBWRという確かな技術があるのだから、地道にやってほしかった」(A氏)
 東芝はPWRの技術を持つWHを買収して両方の技術を手中に収め、海外進出しようとした。「現場の技術者も経営陣も、PWRのことは何もわからない。技術が分からないのに適切な見積額が分かるはずがない。WHの事業は東芝にとって『ブラックボックス』になる」(B氏)。

       img496.jpg
       (WHが米ジョージア州で建設中の原発。まだ3割しか終わっていない)

 また、環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長は、「90年代、原発建設はすでに高コストで採算がとれない事業でした。故障と補修をくり返して巨大化、複雑化した原発の建設費は増加の一途をたどり、工期延長や停止も常態化していた。そんな状況で、10年スパンの原発建設計画が想定通りに進むはずがない」、と語る。
 90年代、ブッシュ政権下の〝原発ルネサンス〟の幻想に踊らされ、英国からWHという〝ババ〟をつかまされ、原子力事業から距離を置き始めた米国のCB&IからもS&Wという〝負債〟を押し付けられた。東芝は世界からカモにされたんです。(飯田氏)

       img497.jpg
       (東芝が開発したサソリ型の調査ロボット)

 原子力事業部のOBは憂える。「最も怖いのは、東芝の現状を見て優秀な若者が原子力業界を目指さなくなることです。もし東芝の技術者が中国などに流出するようなら、政府が事前に手を打つべきでしょう」。
 前出のB氏は、「原子力事業を東芝本体から切り離して、廃炉専門の別会社を作るべきです。廃炉には原子力を熟知した技術者が絶対に必要です。ロボット、格納容器などの整備・管理、使用済み燃料の貯蔵施設の開発などすべてにかかわってくる。次世代の原発技術者には、廃炉に新しい夢を持ってほしい」と語る。

      17.7.23朝日・格納容器の底にも塊 - コピー

 1966年から東芝の屋台骨を支えてきた原子力事業が、足元から崩れ落ちた。最優先すべきは福島第一原発の事故処理への責任を果たすこと。それこそが、「原子力の東芝」がもてる最後の矜持だ。

 そういえば、わが家のパソコンも「TOSHIBA」だった。パソコン専門店から、他メーカーより音質が良いと勧められて・・・。


スポンサーサイト

comment

管理者にだけ表示を許可する

最新記事
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

FC2USER537587ATX

Author:FC2USER537587ATX
今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)