混乱、迷走する連合を叱る!

  労働組合のローカルセンター(地区労)でプロパーとして30年余務めた私にとって、昨今の労働運動の衰退に心が痛む。

 とくに、連合の混迷ぶりは目を覆うばかりだ。
 いわゆる「残業代ゼロ」を巡って、内部から異論が相次ぎ収拾がつかないあり様だ。
連合は、専門職で年収の高い人を労働時間規制からはずす「高度プロフェッショナル制度」の導入や、裁量労働制の拡大に反対してきたはずだ。

     img218.jpg
     (朝日新聞 7月22日付)

 ところが、高プロの新設を盛り込んだ、国会に提出済みの労働基準法改正案と、働き方改革実現会議で合意した残業時間の罰則付き上限規制を盛り込む新しい労基法改正案が一本化される。――連合執行部はこうした情勢認識に基づいて、少しでも修正して「実を得たい」と判断したという。
 しかし、経団連の榊原定征会長は、「できるだけ早く(連合と)考え方をまとめていきたい」と歓迎の姿勢だ。「残業代ゼロ法案」が労働時間規制の抜け道に使われる可能性が高い。

     h00048_main[1]
     (経団連会長・榊原定征氏)

 中央執行委員会では、「なぜ組織に諮らずに水面下で交渉したのか」、「政労使合意を結ぶべきではない」という厳しい意見が相次いだらしい。
こうした経緯から、神津里季生会長の後任が約束されていた逢見直人事務局長は白紙に戻ったようだ。

     9695999993819695E3E79A938B8DE3E7E2E6E0E2E3E49F9FEAE2E2E2-DSKKZO9973419016042016MM8000-PB1-2[1]
     (労働戦線統一のキーマン・故山岸章氏)

 連合が結成されて今年で28年になる。長年反目し合ってきた総評と同盟が合流するのを、「水と油が〝結婚〟してうまくいくはずがない」と揶揄されたものだ。
 今の連合を見ると、会長や事務局長は旧同盟系で占められており、逢見事務局長は最大産別「UAゼンセン」のプロパー出身で、以前から組織内で批判を浴びていたようだ。
 旧総評系の影が薄い。自治労や日教組はどうしたのか。

     oshoonkarlmarx[1]
     (カール・マルクス)

 「残業代ゼロ法案」に関して、「天声人語」(7/23付)は今年で発刊150年となるマルクスの『資本論』を引き合いに出している。その「労働日」の章、そこに書かれている労働者の実態は現在と何ら変わらない。「労働者が死と隷従に追いやられるのを防ぐ。そのための強力な法律を」――マルクスはそんな訴えで章を終えている。
  悔しいことに少しも古びていない。

スポンサーサイト

comment

管理者にだけ表示を許可する

最新記事
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

FC2USER537587ATX

Author:FC2USER537587ATX
今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)