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DATE: 2017/05/23(火)   CATEGORY: 憲法問題
佐伯啓思氏の『異論のススメ』に異論あり!
 朝日新聞のコラム『異論のススメ』には、とても違和感を抱く。佐伯啓思氏(京都大学名誉教授)の主観と偏見に満ちた論説には辟易する。

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     (佐伯啓思氏)

5月5日付の「憲法9条の矛盾 平和守るため戦わねば」を要約してみる。
――「朝鮮半島有事」が現実味を帯びてきたが、果たして憲法の枠組みのなかで対応できるのか。「安保法制」は違憲という野党や識者・学者は、朝鮮半島情勢にはまったく無関心のふりだ。

――今日のような「緊急事態前夜」になってみれば、そもそもの戦後憲法の基本的な立場に無理があった。もはや「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」いるわけにはいかなくなった。
 ロシアや北朝鮮とはいまだに平和条約を締結していない。中国との国交回復に際しては、尖閣など領土問題は確定していない。つまり、これらの諸国とは、形式的にはいまだに戦争は終結していない。

――9条は「戦力の放棄と交戦権の否定」(2項)しており、自衛のしようがない。
 しかし、自衛権は主権国家の固有の権利であり、国防は憲法の前提なのだ。
 われわれが他国によって侵略・攻撃されたら、断固として自衛の戦いをしなければならない。これこそ「普遍的な政治道徳の法則」である。

 いやー、恐れ入ったね。(笑い)事実誤認もさることながら、これほど手前勝手に物事を解釈して平然としておれるとは・・・。
 こんな人物をあえてコラムニストに選ぶとは、朝日新聞の見識を疑いたくなる。

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      (内田雅敏氏)

 520日付のコラム「私の紙面」では、内田雅敏氏(弁護士)が反論を加えている。
――中国とは、72年の日中共同声明で中国は戦争賠償の請求を放棄し、78年には日中平和条約が結ばれて、日中間の戦争は終結している。
――無人島の防衛で息巻く人たちが沖縄問題に冷淡なのには驚く。佐伯氏は、ポツダム宣言や降伏文書に沖縄の現状が違反していることになぜ気づかないのだろうか。
――「諸国家」同士は争っていても、「諸国民」同士は戦争を望んでいないし、煽らなければ仲良くできるのだ。

     首相・安倍晋三

 「朝鮮半島有事」とか大上段に振りかぶっているけど、その正体は――米朝の〝チキンゲーム〟。「危機などない」と自衛隊幹部。在韓米国人への退避勧告なし。空母艦載機パイロットの離着陸訓練も前倒しなし。演出含みの危機に過剰反応せず、危機を「正しく恐れる」ことも重要ではないか。(朝日新聞5/19付の社説『余滴』)
 安倍政権はこの間、北朝鮮ミサイルや中国軍拡の「脅威」を煽り〝奇禍〟として、「秘密保護法」「安保法制」を成立させ、今「共謀罪」も成立寸前だ。
 どうやら佐伯氏は、こうした流れを後押ししているようだ。
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