自衛隊と防衛産業の広報戦略に目を向けよう

  先日、「自衛隊広報 ソフト戦略」という記事に目がとまった。サブタイトルは「戦車DVD、オリコン1位」である。――DVD「よくわかる!陸上自衛隊…」の特典「『不肖・秋山優花里の戦車講座』出張版」が5月の1週間で1万5千枚以上が売れて、音楽や映画などを抑えて首位に立ったのは初めてだという。 
戦車の歴史
 記事によると、陸自が今年から取り組む防衛産業のPR活動の一環とある。また、兵器産業=死の商人というイメージを恐れ、戦後長らく自らアピールすることはなかった防衛産業も乗り気だという。
防衛産業の撤退
 私はふと、議員の頃「レンジャー~地獄の特訓にご招待」とかいうVHSテープを観た記憶がよみがえった。陸自レンジャー隊員がサバイバルナイフと水筒だけで、密林の中で約3週間特訓するという内容だった。(いまは、DVD「陸自幹部レンジャー訓練の91日」に入っているはずだ)

 レンジャー訓練

 防衛庁(当時)の官僚に「これは自衛官の人権無視も甚だしい。餓死でもしたらどうするのだ」と詰問した。すると、人事教育局のU局長は「訓練コースの周辺に養殖へびを撒いているので、心配ご無用です」と答えたのには、思わず吹き出してしまった。

海兵隊と訓練
                       (長崎新聞 08年2月22日付)

 陸自・特殊部隊といえば、02年、佐世保・相浦駐屯地に初創設された「西普連」だ。同年5月と7月に3人の退院が自殺したのを受けて、調査に入ったことがある。米海兵隊との過酷な訓練が、自衛官を苦境に追い込んでいるように思う。

西普連を調査

 東日本大震災での“大活躍”が奏功して、防衛省・自衛隊のホームページへのアクセス数は5年前の2倍だそうで、「防衛白書」も実にビジュアルで分厚くなって読みやすい。

自衛隊だけが撮った0311

 連続ドラマ「空飛ぶ広報室」や「名探偵コナン 絶海の探偵」など自衛隊が制作協力した映画やドラマも多く、戦闘機や戦車・護衛艦の模型つきグッズの売り上げも伸びている。いまや、各種メディアとタイアップしての広報活動はかつてない勢いだ。
空飛ぶ広報室
 尖閣や竹島問題などが自衛隊への追い風となって、「安倍政権のうちに、改憲や国防軍創設など『これまで出来なかった宿題』を片付けたい、との気持ちが透けて見える」(纐纈厚・山口大学副学長)。

 とくに、若者が無批判というより好感をもって自衛隊に取り込まれていくのを、黙って見過ごすわけにはいかない。まずは、人気の自衛隊DVDを嫌がらずに観てみる必要がありそうだ。
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)