対論・オスプレイは役に立つのか

  「オスプレイは役に立つか」とのテーマで紙上対論が載っていた。(朝日新聞、2月25日付)
 論者は、田岡俊次氏(軍事ジャーナリスト)と佐藤正久氏(参議院議員)だ。

 まず、田岡氏の説明の要点はこうだ。
――島嶼の争奪戦は制空権(航空優勢)が最大のファクター。尖閣諸島での中国との戦闘を想定した場合、自衛隊が制空権を取れる見通しがあるのか怪しいと思う。
 米軍は出てくれるのか。ガイドラインには、自衛隊が「一義的責任を負う」と定めており、「主体的に実施」との和約はまやかしだ。米中が戦えば全面戦争になる。米国が日本の無人島のためにそんなことをするわけがない。しかも、米国にとって中国の経済権益は大きい。

     田岡俊次
     (田岡俊次氏)

――陸自は冷戦終了で「存在理由を失い、大削減されるのでは」という恐怖感を抱き、南西諸島防衛に切り替えたのだ。
 「中国の脅威」を訴えるため、中国の国防費を「過去28年間で約44倍」というが、中国のGDPは約49倍に増え、GDPに占める国防費の割合は1.4%から1.3%に減っている。
――安全保障では、敵になりそうな国は懐柔し、中立的な国は味方にする。敵を減らすことが第一で、軍事力の強化は手段のひとつに過ぎない。

     佐藤正久
     (佐藤正久氏)

 次に、佐藤氏の説明はこうだ。
――オスプレイはヘリに比べて長く早く飛ぶことができて、理想的な輸送機だ。
冷戦構造が崩壊し、中国、北朝鮮の動きが顕著になってきた。
 佐賀には陸自の補給処(目達原)、佐世保には陸自・水陸機動団(18年度発足予定)と海自、福岡には空自(築城)があり、陸海空の統合運用でオスプレイの護衛も想定される。
――朝鮮半島で何かあった場合、救い出すときは在沖海兵隊と自衛隊が行くが、米軍艦船で邦人を運んできたら、滑走路がなくてもオスプレイが運用できる。輸送機なので武装しておらず、前線ではなく後方支援が任務だ。

     オスプレイ

 佐藤氏は恥ずかし気もなくインタビューに応じたものだ。一昨年、安保法制の採決強行に際しては野党に対する〝防衛隊長〟を演じた、お調子屋だ。
 オスプレイの安全性や騒音もさることながら、表題のとおり一体「役に立つのか」をこそ問うべきであろう。これ以上、米軍需企業を潤わせる必要などないのだ!
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)