米国大統領選とトランプ勝利の感想

 このところのTV・新聞報道がかまびすしい。――都知事選で自民党を向こうにまわして圧勝した〝小池劇場〟。米国大統領選で大方の予想を覆して勝利した〝トランプ・ショック〟。お隣の韓国では大統領のスキャンダルに国民の怒りが爆発して、辞任寸前の〝朴槿恵騒動〟。
 今回は、米国大統領選について私の感想を述べておきたい。

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 米国はもとより日本のメディアは選挙結果をみて、「番狂わせ」「非本命が逆転」「異端の乱」などの見出しを並べた。
 確かに、ファーストレディーとして振舞い国務長官を務めたヒラリー・クリントン、それに対して暴言を連発し粗暴ぶりを露わにするドナルド・トランプ。選挙前及び選挙戦前半の状況を見る限り、クリントンの勝利を誰もが信じただろう。

     16.11.10朝日・米大統領選・全州の結果

 しかし、現場を取材しようもない私たち国民と違って、メディアは選挙戦の背景や深層をもっとつぶさに取材して、成り行きを予測することはできなかったのだろうか?
 冷戦後に加速したグローバル化の波は、世界中で社会や経済のありようを大きく変えた。米国もその例外ではなく、IT化やグローバル化に置き去りにされた人々の不満と不安は拡大し、政治(家)にすくい上げられることはなかった。

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 そこに、実業家として「大衆の気持ちを読むことに長けている」と評されるトランプが登場し、「イスラム教徒が米国の安全を脅かす」「不法移民が雇用を奪う」と煽り立てて民心を買った。
 クリントンの「メール問題」が大きく報じられたことも加わり、まさしく〝劇的な勝利〟を呼び込んだトランプ。しかし、彼が掲げる「100日行動計画」の各項目を見る限り、とても実現するにはほど遠い。

     16.11.10朝日・「100日行動計画」の主な項目

 日本との関係で二点だけ触れておく。まずTPPは雇用を奪うので止めると公約に掲げた。米ピーターソン国際経済研究所のゲリー・ハフバウワー氏は、トランプ政権下で「TPPは死んだ」と断言する。――いま国会でTPP承認案を採決する予定の日本は〝一人芝居〟とならないか。
 いま一つは「日米同盟」をめぐって、トランプは「(同盟国として)応分の負担をしなければ、日本を守ることはできない」、「在沖縄海兵隊などをグアムやハワイに引き揚げる」と語っている。――ぜひとも実現してほしいものだが、国防総省や国務省の官僚たちがそう簡単に容認するはずもない。

 来年1月に正式就任するトランプ新大統領。日米関係や米中関係をはじめ国際的にどのような影響を与えるのか目が離せない。 
                                              (敬称略)
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)