マスコミから見た佐世保の平和運動を聴く

  きょうの午前中、長年の友人であるNBC(長崎放送)の記者・関口達夫さんが講演する「平和学習会」(労働福祉センター)に参加した。主催は高問連(佐世保地区高齢者退職者問題連絡会)、演題は「マスコミから見た佐世保の反戦、平和運動」で、地区労が後援しているので現役組も入れて120人余が参加していた。

平和学習会2
  (関口さんの話に聴き入る。約120人)

 彼は、NBCに入社いらい記者生活39年。87年から原爆、平和報道を担当して26年間取材を続けている。日本人や強制連行された韓国・中国人の被爆者あるいは日本人元兵士の取材を通して戦争と原爆の実態を学んだと言う。

平和学習会1
  (丁寧な語り口で説得力のある関口氏の講演)

――「南京虐殺はでっち上げと言う人もいるが、中国人捕虜を機関銃で乱射したり、死体を焼いて揚子江に捨てたと証言する元日本人兵士を実際に取材して、大虐殺に偽りはないと確信した」と実に説得力があった。

反原潜闘争
  (「佐世保地区労運動史」より)
 
 全国規模の反基地闘争となった原潜「シードラゴン」寄港反対の闘い(63年~64年)は、NBC制作の映像「佐世保港1号ブイ」を放映しながら、闘いの意義などについて「佐世保地区労運動史」(前川雅夫氏執筆)を参考に丁寧に解説された。

エンプラ闘争
  (「佐世保地区労運動史」より)

 原子力空母「エンタープライズ」寄港反対の闘い(67~68年)では、核問題研究家の新原昭治氏によると、佐藤首相が沖縄の「核付き返還」には日本人の“核アレルギー”解消が必要だとしてエンプラを受け入れたとのこと。
 (同空母が再寄港したのは15年後、反対闘争も規模縮小し、米軍の星条旗新聞は「我々の日本人に対する教育の効果があった」と書いたという)

 日米安保条約、その内容と適用範囲は90年代後半以降大きく変容し、グローバル化した。自衛隊の海外派遣が常態化し、安倍政権は、憲法「改正」して米軍と共に海外で武力行使できる体制をつくろうとしている。

戦後史の正体

 ところが、孫崎享氏(元外務官僚)は安保条約第5条について、「日本防衛の義務まで明記していない。当時のダレス国務長官は、日本防衛の責任は負っていないと書き残している」と講演(長崎)で主張したとのこと。

佐世保空襲
 (空襲跡。上は八幡神社付近、下は天満町付近。「占領軍が写した終戦直後の佐世保」より)

 最後に、今後の平和運動への提言としていくつか述べられたが、とくに、戦争体験者の証言を記録し、聞く会を開く必要性を強調された。


 大手メディアが権力迎合を強め、地方メディアは支局に記者一人という現状の中、関口さんのような存在はとても貴重だとあらためて思った。
スポンサーサイト

comment

管理者にだけ表示を許可する

最新記事
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

FC2USER537587ATX

Author:FC2USER537587ATX
今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)