MOX工場を打ち切る米国、日本も「核燃料サイクル」断念を!

  MOX燃料――プルトニウムとウランの混合酸化物燃料で、主に高速増殖炉の燃料として用いられる。
 米政府は、そのMOX燃料工場の建設を打ち切る方針を打ち出したと報道された。
朝日新聞 の記事(3/3付)から引用してみる。

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――MOX計画の発端は、米国とロシアが結んだ核軍縮協定(2000年)だ。解体した核兵器のプルトニウム34トンずつ(両国で核兵器計1万7千発分)をMOX燃料にして、原発と高速炉で消費することで合意。

 米国は07年に、サウスカロライナ州のサバンナリバー核施設の一角で、仏アレバ社の請負で工場建設を始めた。
しかし、建設費は当初想定の約10億ドルを超え、すでに50億ドル近く使ったが、工事の進捗は約7割。試算では、運転を含めた将来にわたる総費用は300億~400億ドルと見込む。しかも、MOX燃料を原発で燃やし始めるのは40年ごろまで遅れる。

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    (朝日新聞 3/3付)

 代替案の「希釈処分」は、プルトニウムをほかの物質と混ぜて、ニューメキシコ州にある核廃棄物隔離試験施設で地下655メートルに地層処分することを想定する。
米エネルギー省のモニツ長官は「(MOX工場に比べ)確実に技術的な挑戦が少なく、今からでも半分以下のコストですむ」と評価。
 一方、ジョセフ・ナイ元米国防次官補ら専門家13人は2月下旬、「再処理工場をもつ日本や、導入を検討する韓国に対しても、中止を求めるべきだ」との公開書簡をモニツ長官に送ったという。

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    (高速増殖原型炉「もんじゅ」)

 日本の原発でMOX燃料を使っているのは4基(玄海3号・伊方3号・福島第一3号・高浜3号)だったが、福島は3.11事故で破綻、高浜は仮処分で止められた。
高速増殖原型炉「もんじゅ」は原子力規制委員会から「資格なし」が突き付けられ、六ヶ所村の再処理工場は事故続きで運転不能の状態だ。

    0402[1]

 もはや、日本の「核燃料サイクル」計画は完全に破たんしているのは周知の事実である。しかし、誰も責任を負うべき所在がないので、展望もなく無期限に計画だけが存在して膨大な税金が注がれ続けているに過ぎない。

 米国などの〝外圧〟に直面する前に、日本の主体的判断で「核燃料サイクル」計画を断念すべきだと確信する。
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)