「安保法」~自衛官OBに聞く

  先日、友人の飯島慈明氏(名古屋学院大学教授)から「安保法に関する著書を近々出版する。そこでぜひNGOや自衛官OBらの生の声を取材したい」と電話があった。
 私はピンと思いついた。「安保法制」強行採決の頃、TVで反対表明していた自衛官OBを。名前は「西川末則」、佐世保市小佐々町の人だった。

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    (西川末則さん)

 18日の午前、西川さんの店「西川ラジコン」に出向いた。
 とても気さくな人柄だった。彼は開口一番こう言った。――昨年テレビで「安保法が成立すると、現職の後輩たちが命を落とすことになるので反対だ」と、率直な気持ちを語った。すると、東京のTV各局や海外局までがうちの店に殺到して面食らった、と照れ笑いしながら、まんざらでもなかった。

 以下、飯島教授や私とのやりとりを少し紹介してみる。
――敢えて安保法に反対表明されたのはなぜですか?
――私は、自衛隊に入隊以来37年間、無事に退職できたのは憲法九条のおかげだと思っています。もちろん、どこかの国が攻めてくれば、国や国民を守るため命を張って戦う覚悟はありました。ところが、この安保法は米国や多国籍軍のために命を捧げろという。これには反対です。

――現職の自衛官やご家族はどう思われていますか?
――そりゃ、不安で心配ですよ。そんなつもりで自衛隊に入った訳ではないですからね。訓練はたしかにきつい。だけど実際に戦争するような状況はありませんから。なんではるか海外で米軍の後方支援などしなければならないのか?
 海自はまだいい。陸自は〝敵地〟に上陸して戦うんだから、相手を殺したりこちらがやられたり、大変ですよ。

    08festa_snap30_420[1]

――他のOBたちはなぜ、貴方のように声を上げないのですか?
――自衛官の再就職は、自衛隊関連の企業などが殆どなんです。そこで「安保法反対」なんて声に出したらアウトですよ。私は自分の店を持てたから、なんとか声が出せるだけのことです。

――他にも言いたいことは、たくさんありそうですね。
――例えば、いまメディアなどが嫌韓・反中などと煽るけど、やり過ぎですよね。ここに飾っているドローン(中国製)の技術は全て日本製ですよ。日本がやるべきことは、争っている国の間に入って仲裁することではありませんか?各国が、戦争しない〝九条の国〟を尊敬しているのだから。

――僕は自営業で遠慮はしないで、反対の声を上げ続ける。現職とOBの皆さん、あえて声を上げなくてもいいよ。その代り、こんどの参議院選挙では、必ず「野党」に投票して欲しい。それが〝平和の一票〟となるのですよ!

    USMC-09096[1]

 いやあ~、なんとも嬉しい取材の旅となった。小佐々町は市町村合併でいまは佐世保市の一員だ。高速道路だと佐世保駅から約15分。
 北松浦郡(略称:北松)では就職の場がなくて海自隊員になる若者たちが多い。その素直な気持ちを活かすことのできる自衛隊組織のあり方を根本から見直す時期にきていると、つくづく思うのである。

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今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)