経済成長ゼロ下の生活を考える

  私は、ずいぶん以前から「脱・経済成長」を主張している。
 リーマン・ショック以降、50万部超のベストセラーとなった仏経済学者・ピケティの『21世紀の資本』をはじめとして、グローバル資本主義の〝限界〟を主張する著作がかなり売れているようだ。

    内田樹
    (内田樹・神戸女学院大名誉教授)

 年が明けたら、朝日新聞で『考・2016』(6回)という連載に目がとまった。第1回目の「成長は望めない、公正な分配に焦点」という記事を少し紹介してみたい。(語り手:内田樹・神戸女学院大名誉教授)

――「グローバル資本主義はもう限界に来ています」。「貧者から吸い上げたものを富裕層に付け替え、あたかも成長しているような幻想を見せているだけです」。
――「左右を問わずメディアは『経済成長せねばならない』を前提にしています」。「成長がありえない経済史的段階において、まだ成長の幻想を見せようとしたら、国民資源を使い果たすしか手がない」

    ジャスティン・トルドー
    (カナダのリベラル、ジャスティン・トルドー)

――「人口が減り、超高齢化する日本にどういう国家戦略があり得るのか、衆知を集めて考えるべきときです」。「どうやって成長させるかより、限りある資源をどう国民に公正に分配していくかに社会的な関心が移りつつある」。

――「歴史には必ず補正力が働きます。いまは針が極端に行き過ぎた後の補正段階に入っている」。「『暴走する老人とそれを制止する若者たち』という逆説的な構図もその兆候だとぼくは見ています」。

 まったく同感だ。経済成長がなくても国際競争に負けたとしても、国は滅びることなく人間はしっかり生きていける。これ以上の豊かさは求めない。経済成長ゼロ下の「セーフティーネット」をしっかり張り巡らすことこそ必要だと確信する。
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今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)