鄭玹汀さんのSEALDs批判について

  「安保法案」、政府・与党は17日、18日に採決を強行しそうだ。
 これに対して、国会前をはじめ全国各地で連日反対行動が行われている。

   SIELS若者たち

 私は、こうした様々な反対集会やデモの中で、「SEALDs」と称する学生らの反対行動に強く惹かれた。これまでにないスタイルである。AP通信の報道表現を借りると、「(SEALDsの行動は)これまでの労組動員や老いた左翼活動家によるものと全く異なる」。

   AP通信

 このことをフェイスブックで、「若者や女性らの新たな行動に〝希望〟を見いだした思いだ」と書いた。
 ところが、知り合いの市民運動家から「鄭玹汀さんのSEALDsを読んでほしい」との勧めがあった。鄭さんという女性は、ソウル特別市出身で東大卒業後、京大研修員であるらしい。

   鄭昡汀
   (鄭玹汀さんのホームページより)

 彼女はフェイスブックで、SEALDsのホームページ上の運動方針について失望を感じたと、大要次のように書いている。
――SEALDsは「北東アジアの協調的安全保障体制の構築へ向けてイニシアティブを発揮するべきです」と主張している。しかし、日本が主導権を発揮すべきというのは、保守政治家などが主に唱えていることだ。「軍縮・民主化の流れをリードしていくポテンシャルがある」というのは独善的かつ傲慢な姿勢のあらわれといわざるをえない。
(私の意見)……鄭さんという方は、これまでの日本の平和運動について全く無知のようだ。とくに「北東アジアの安保構想」については『平和基本法』で、前田哲男・和田春樹・山口二郎・梅林宏道氏らが提言されてきた。

――また、「中国は政治体制こそ日本と大きく異なるものの、重要な経済的パートナーであり、いたずらに緊張関係を煽るべきではありません」と、「国益重視」の外交を打ち出しており、果たしてこれが「学生運動」なのか納得できない。
…… 保守政治家や財界などがかつて唱えていたのは「東アジア共同体構想」であって、鄭さんには『大東亜共栄圏』とダブって映るのだろう。この構想は中国の経済・軍事大国化によって有名無実となっている。
   国会前で村山元首相
   (国会前で演説する村山富市・元首相)

――最も驚いたのは歴史認識について、「日本はすでに侵略の反省を経て、平和主義・自由民主主義を『確立』した」と言っている。
 しかし、日本は過去の侵略戦争についてきちんと謝罪したこともなく、平和と自由民主主義を確立したこともない。彼らの無知と無自覚に「危惧」を感じている。
……故・大平正芳首相以来歴代首相は不充分ではあるが過去の戦争を謝罪しており、とくに細川護煕・元首相と村山富市・元首相は侵略と植民地支配について、「多大な迷惑を与えた」として公式に謝罪している事実を、鄭さんは全く無視している。

   SEALDsの意見広告
   (新聞の意見広告)

 私たちがいま集中すべきは、最後まで安保法案の「廃案」と安倍政権の退陣であるはずだ。SEALDsの主張や行動については、もう少し穏やかに見守ってはどうだろう。
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今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)