「世界遺産」を考える

  このところの『世界遺産』登録をめぐる喧噪ぶりに何かおかしいと思っていた折、文化庁文化部長だった寺脇研氏のインタビュー記事を読んで、なるほどと膝を叩いた。
 以下、朝日新聞のインタビュー記事(7月、期日不明)から引用してみる。

   寺脇研氏
   (寺脇研氏)

――白神山地や屋久島のような自然遺産には、世界の力で自然を開発から守るという考え方があり共鳴しています。しかし、文化遺産は色んな価値観がぶつかるうえ、最近は目に余るほど、観光客集めが目的となっています。

――世界遺産は世界中から反対されないものがなるべきです。今回(「明治日本の産業革命遺産」)は官邸主導で政治的に強引に推進された過程にも疑問を感じました。
 文化を外交交渉の駆け引き材料にして波風を立てる必要はありません。日本政府は、産業革命遺産と争って退けられた『長崎の教会群とキリスト教関連遺産』の方を推薦すれば良かったと思います。

    15.7.6朝日・世界遺産決定
    (朝日新聞7/6付)

――世界に認めてもらわないとダメだと思い込み、海外から『お墨付き』をほしいという発想が根っこにあるわけです。明治以来の欧米に追いつき追い越せという歴史から脱却する時期に来ています。
 地方創生のカギは文化が握っている、というのが私の持論です。ただ、文化を守ることより、観光客を集めて経済的に潤うことが優先されては本末転倒です。

   15.7.6朝日・産業革命遺産3
   (朝日新聞7/6付)
 ちなみに今回の遺産登録では、長崎県の〝軍艦島〟で知られる「端島炭鉱」と「三菱長崎造船所」が選ばれたが、後者に関しては強制徴用と被爆の係る裁判闘争が戦われてきた経緯がある。

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今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)