3.11東日本大震災から4年~「トモダチ作戦」に係る米兵訴訟

 きょう夕方のTBS報道特集で、「トモダチ作戦」に従事した米兵らの訴訟に関する報道があった。

 「トモダチ作戦」とは、4年前の東日本大震災の時、米海軍が被災者支援にあたった時のネーミングである。米原子力空母「ロナルド・レーガン」(母港:サンディエゴ)の乗員(4843人)たちが、東北地方の沿岸海域で被災者の捜索や救援物資の輸送など、約80日間にわたる救援活動を行った。
 
   Ronald_Reagan_(CVN-76)[1]
   (米原子力空母「ロナルド・レーガン」)

 しかし、東電が米軍に福島原発の事故で放出された放射性物質の降下範囲などを正しく伝えなかったとして、2012年12月、乗員8人が東電に対して総額1000万ドルの損害賠償などを求める訴訟を起こした。
 ところが、サンディエゴ連邦地裁は翌13年11月、この訴えを却下した。そこで原告団は14年2月、提訴内容を変更して新たな訴訟を起こした。その後、他の兵士や家族も加わり原告の数は約250人まで増加した。
 また、東電だけでなく原発メーカーの東芝やGEなども被告の対象に含めた。
 
   米空母レーガンで救援物資を積み込む兵士
   (空母「レーガン」艦上で救援物資を積み込む兵士)

 東電は、日本の裁判所で審理を行うべきだと主張したが、ジャスニ・サマルティーノ判事は原告の健康上の理由から米国で行うことが合理的と判断して、東電の訴えを退けた。
 救援活動に従事した空母「レーガン」の兵士たちの間では、身体に様々な症状が現れているようで車イスに乗った兵士の映像もあり、救援活動中の被曝が原因だと訴えている。

 米国防総省は、空母「レーガン」は福島原発から100海里離れて航行したので「被曝が原因ではない」と説明しているが、乗員の中には「原発にもっと近づいていた」と証言する兵士もいる。

   米空母レーガン上の北澤俊美防衛相
   (空母「レーガン」艦上の北澤俊美・防衛相)

 この「トモダチ作戦」は、〝美談〟として語られたが、マイケル・シファー国防次官補代理は米議会で「アジア太平洋地域に前方展開兵力を持つ意義を示した」と評価し、「日本に日米同盟の意義を再認識させ、中国やロシアに対して米国の存在感を示す意図もあった」と述べている。
 被害者となり人権を踏みにじられた兵士たちがいい迷惑だろう。東日本大震災では、10万人以上の自衛隊員も被災者支援などにあたった。その後、PTSDに罹患した隊員も多いと聞くが、防衛省はどれくらい調査・検証したのだろうか?
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)