鈴木宗男という政治家

 最近、朝日新聞で鈴木宗男氏の記事が目にとまった。「『情』で倒れ、『情』で復活した」とのタイトルで、本人が語っている。主な所を抜粋してみると、

       鈴木宗男

――身に覚えのないあっせん収賄などの容疑で逮捕されて437日の拘留生活を送り、ようやく保釈された直後の03年9月、胃がんが見つかった。
 「ガンのため出馬断念」と公表したら、自分への世間のバッシングが、同情へと変わった。しかも、手術を受けたらガンの転移はなかった。まさに「天の配剤」と思った。

――「村木事件」(地検特捜部による証拠でっちあげ)と同様に、自分の裁判でも、検察側が贈賄側の証人たちに「想定問答集」を配り証言させようとした。
逆境にある人々に申し上げたいのは、第一に「何があってもあきらめるな」。第二に「人との出会いをつかめ」。

――自分にとっては、故中川一郎衆院議員との出会いだった。秘書になり、事務所で働いていた女房との仲を取り持ってくれた。
中川先生が自殺した年の衆院選に初出馬して、先生の息子・昭一さんと「骨肉の争い」と言われる激しい戦いの末当選した。

――自分はバッシングを受けやすい。その理由は情に流されやすいからだろう。対ロシア外交に力を尽くし、外務省の面倒をよく見たことで、「知り過ぎた男」として外務官僚から切り捨てられた。
だけど、その「情」こそが色々な人を引きつけ、カムバックのきっかけとなったり、存在感を示したりする力の源にもなっていると思う。

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 かなり「我田引水」のきらいはあるが、興味深い。とくに、私にとっては忘れられない人物の一人だ。
 というのは、私が衆院議員になって「政治倫理・選挙制度特別委員会」(倫選特)に所属したときのこと。私が委員会で「利権・汚職は自民党政治に付きもの」と発言した。すると、理事懇談会で与党筆頭理事を務めていた鈴木議員が「今川発言は自民党への侮辱だ。発言箇所を削除せよ」と迫った。
 これに対して、民主・自由・共産など野党の理事は「国会議員の発言権を侵すものだ」として今川発言の削除に反対した。困り果てた自見庄三郎委員長は「委員長の職権で削除するのは忍びないので、我慢してくれ」と私に懇願したものだ。

             憂国のラスプーチン

      佐藤優
       (佐藤優氏)
 当時、鈴木氏の「子分」と称された佐藤優氏(元外務官僚)の原作で「憂国のラスプーチン」(ビッグコミック)という漫画が話題となった。判官びいき的に鈴木氏を称賛したものだが、政治の裏側が垣間見れて面白かった。
 鈴木氏は「新党大地」を立ち上げ、選挙では一世を風靡した松山千春が必ず応援したものだ。昨年の衆院選では、娘の貴子さんが民主党から出馬して晴れて衆院議員となった。
 私にも「情」はたっぷりあるが、鈴木さんほどのしたたかさがあればあと10年くらいは議員でおれたのかも知れない。「執念」のほどが、全く桁違いに違うのだ。

      鈴木貴子
       (鈴木氏の娘・貴子衆院議員)

 かつての自民党の実力者らが最近、小泉政治や安倍政治に異議を申し立てている。曰く「弱いものへの思いやりがない」「理屈だけで、情がない」と。
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)