あらためて原発問題を考える

今年は、〝雪の元旦〟で幕開けとなった。
 新春早々、あらためて福島原発事故のその後を考えてみる。
 米国の「スリーマイル原発事故」(79年)あるいは旧ソ連の「チェルノブイリ原発事故」(86年)も深刻であったが、フクシマはそれを越えて人類が一度も経験したことがない過酷な事故であった。

      スリーマイル島原発事故
      (スリーマイル島原発事故)

      チェルノブイリ原発事故
      (チェルノブイリ原発事故)

 妻の実家に年賀挨拶に伺った折、佐賀新聞に「福島原発、廃炉への長い道のり」という特集記事に目がとまった。1~3号機では、溶融核燃料(燃料デブリ)をどう処理するのか、仮にデブリ取り出しが成功しても、高レベルの放射性廃棄物をどのように扱うのか、その方法は全く未確定なのだ。

       燃料デブリ
       (佐賀新聞15年1月1日)

 原子力に関する二人の専門家の所見が、とても興味深いので紹介する。
まず、国際廃炉研究開発機構(IRID)の剱田裕史理事長の所見から――「燃料デブリの取り出しが一番大きな目標。デブリは未知の物質だが、しょせん既知の物質なので手に負えないものではない。」「冠水方法が良い方法だがかなりハードルは高い。福島原発で困るのは建物が汚染され、人間が近づけないこと。作業環境は厳しく、より慎重に進める必要がある。」

      小出裕章
       (小出裕章・京大原子炉実験所助教)

 これに対して、京都大原子炉実験所の小出裕章助教は――「政府や東電が計画する燃料デブリ取り出しは、残念だが全くできないと思う。チェルノブイリ原発のように、原子炉建屋全体を『石棺』と呼ばれる構造物で覆い、放射性物質を外部に出るのを防ぐ対策を急ぐべきだ。」「溶け落ちた炉心は飛び散り、圧力容器の真下から周囲に流れ出て広がっているはずだ。」「事故収束の指揮を執る人たちは、事故が今も継続中で、環境への影響を減らす対策を早急に実行すべきだという危機感が欠如している。」「事故が起きた責任をまだ誰も取っていない。廃炉についても政府、東電など関係機関が失敗しても誰も責任を取らなくていいという体制でやっていることが問題だ。」

       13.7.9朝日・新規制基準

 あらためて思うことだが、事故の原因究明も未だできておらず、住民避難も、汚染水問題も、楽観的で都合の良い見通しの下で対策を取って失敗し、対応が後手後手になる繰り返し。にも拘わらず、政府や電力会社は原子力規制の「新基準」をクリアーしたとして、再稼働に突き進んでいるのが現状だ。無責任なことこの上ない。

 さて、皆さん方はどう思われるだろうか?
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今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)