FM局『おだがいさま』と原発再稼働に思う

 朝日新聞のシリーズ『プロメテウスの罠』は、単行本となってすでに8巻目を数える。実にすごい労作だと感心する。

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 いま、「おだがいさま」が連載中だけど、徹底した現場取材なのでとても惹きつけられる。福島原発事故で被災した人たち、あるいは各地での避難生活を余儀なくされている人たちに被災地の状況を知らせ、お互いに励まし合うためにFM局「おだがいさま」を開設した。

      おだがいさま
       (朝日新聞12月25日付)

 12月26日付の後半部分にこういう場面がある。――富岡高校の校長だった青木淑子(66)は、おだがいさまFM開局当初からのパーソナリティ。芸術専門学校生の吉野明日香(20)に出演を促し、毎週月曜の夜、二人で出演するようになった。ある日、青木の車の中で明日香が打ち明ける。「同級生に言われたんです。被災者だから、富岡の子だから、ラジオに出させてもらえていいねって」。青木は少し強い口調で返した。「いいじゃない、言わせておけば。つらい思いをしたぶん、明日香が手にできるすべてを得たって、いいじゃない」。明日香は、心のトゲがすっと抜けるような気がした。

      汚染水の海洋放出
       (朝日新聞12月25日付)

 こうした被災地や被災者・避難者の厳しすぎる現実をまるで無視するかのように、政府や電力会社は再稼働に躍起である。メルトダウンを起こした原子炉には手のつけようもなく、事故の検証や総括すらできていない。溢れかえる汚染水は「海に放出する」計画が検討され、約6千人の下請け労働者が被曝覚悟で働いている。
〝核のゴミ〟の処分は頼みの再処理工場が稼働できず、地下処分するにも候補地すら見つからない。

 今夏は「原発なき夏」だった。そしてこの冬も同様である。再稼働の一番手とされる川内原発だが、火山噴火を想定した対策など無きに等しい。「原発なき時代」にももちろん課題はあるが、ここはエネルギー転換の逃せない好機だと思う。

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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)