〝現代の浮世絵師〟立原位貫の生き方に感動した

 こんな生き方があるのだろうか。朝日新聞に載っていた〝現代の浮世絵師〟立原位貫(いぬき)の生き様に驚き感動した。紹介記事から引用してみる。

       立原井貫

--東京でプロのジャズサックス奏者だったが辞めて郷里・四日市市に戻り、アルバイト生活。25歳のとき偶然歌川豊国の美人画に魅せられて、「浮世絵」にのめり込む。「江戸の浮世絵というのは、絵師、彫師、摺師の分業制。どれも一生をかけてやる仕事なのに、僕はまったく素人だったから、何の疑いも持たずに全部一人でやり始めてしまった」。
 
       圀芳

 27歳で、江戸末期の絵師・歌川国芳の代表作「相馬の古内裏」の復刻を半年がかりで完成。アルバイトをやめ、浮世絵師として生きることを決意する。
 「本物を再現したい。材料から技術まで、すべてにおいて江戸と同じ物を忠実によみがえらせたい」と思った。

        seigetunotuki2[1]

 「浮世絵をベースにした日本の版画は、和紙を染めるという技法が特徴」。その美しさを再現するためには、化学処理をしていない江戸の紙や絵の具が必要だった。
 立原は、東京・浅草にただ一軒残っていた版木屋で山桜の版木を求めた。コウゾ100%の紙をすいてくれる職人を探して全国を行脚した。

      一刀一絵

 こだわったのが色だ。紅花の「赤」。露草の「青」。布から煮出す「藍」。滋賀県野洲市の藍染め店「紺九」の協力で、藍色を作り出せるまでに20年近い年月がかかった。

 豊国の美人画に出会ってから37年。復刻して浮世絵は100点を超す。2010年に完成させた歌川国貞の代表作「大当狂言」7枚の復刻を、立原は浮世絵復刻の集大成と自負する。

           p3-artist-b-20140606-200x200[1]

 13年前、京都に住居兼工房を構えてからは、オリジナル作品の創作が中心になった。夢枕獏の連載小説「大江戸恐龍伝」の挿絵など、新しい仕事にも挑戦している。
 最新作のびょうぶ絵には、幼い孫ら家族の姿を初めて描いた。もともと浮世絵とは、絵師が暮らす現世の風俗を生き生きと描いた絵だった。

           大江戸恐龍伝

 将来の「安定した生活」など何の保障もないのに、これまでの仕事に見切りをつけて未踏の世界に踏み込んでいった立原位貫。いまや唯一の〝現代の浮世絵師〟の名声をほしいままにする彼の生き様。真似のしようもない。
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今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)