二人の元・官房長官の言葉の重み

 元・官房長官や自民党幹事長を務めた野中広務さん、米寿を過ぎてなお意気軒高だ。一昨日の朝日新聞のロングインタビュー記事が興味深かかった。いくつか引用してみる。

――「内閣の解釈で憲法の基本を変えるなんて本末転倒でしょう。このままでは来春の統一地方選や次の衆院選で自民党は公明党とともに、必ず鉄槌をくらう。」
 「憲法九条があり、武力行使をしてこなかったから、戦後70年近く平和でおれた。」「公明党がどうして最後に折れてしまったのか、残念でならない。政権に居続けることを優先するような、ケチなことで動くとは思わなかった。」

         野中広務

 「自民党の多様性が失われてしまった。小選挙区に変えてしまって、首相の意向に従う議員ばかりになり、党内の左右のバランスは崩れた。それを加速させたのが小泉氏だ。あの時、自民党は大きく変わっちゃったね。」
 「集団的自衛権の行使に至る道のりは、91年の湾岸戦争から始まっとるんです。僕が官房長官になった98年、自由党の小沢党首に連立を呼びかけたが、彼は次々と危険な要求を突き付けてくる。そのひとつが周辺事態法で、自衛隊の活動範囲を広げる流れをつくった。」

 「いまの中国との関係悪化は、民主党・野田政権が尖閣諸島を国有化してから始まった。いま議論されている内容が『抑止力』になるなんて理解できません。」「偶発的な接触から、いつ戦争が起きるかわからない。自衛隊を辞める人も多く出てくる。国防軍となり、いずれ必ず徴兵制がやってくる。」
 
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              (菅義偉・官房長官)

 「日本はみんな右向け右なんです。たまには左を向けよ、と言いたい。」「戦争がどれだけ深い傷痕を国内外に残したか。もっと謙虚にあの時代を検証してほしい。『戦後レジームからの脱却』いうてね、歴史を消してしまうようなやり方は間違っている。」
 
 「政権批判をするたび『売国奴』などといわれ、家族を含めて大変な目におうてきた。けど、僕がいわなければ誰がいう?あの戦争で亡くなった人々の無念さを伝えなければ、死んでも死にきれない。」
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 いま一人、故人の元・官房長官・梶山静六さん。昨日の朝日新聞の「ザ・コラム」で曽我豪・編集委員が紹介している。
――「私は日本の憲法が世界の中で特異なものであることに誇りを持っております。この憲法九条のいわば精神というのは日本の今日を築き上げた一番の根幹です。」「今度の新選挙制度で本当に二大政党制になるかというと、私は心配なんですよ。日本の地縁血縁社会だとむしろ、一強何弱といった形になってしまうんじゃないか。」

 「きわめて単純な振り子の理論、正反合の弁証法だな。それが自民党の強さだ。」
――確実に存在した権力の弁証法を自民党は継承できなかった。一強は堅くみえて案外ともろく、それより異論を吸収し自己修正を図る柔構造のほうがよほど権力は安定するといった知恵である、と曽我氏は解説している。

           首相・安倍晋三
             (安倍晋三・首相)

 なるほど!だとすれば、「集団的自衛権の行使」を発動するための関連法制改正の前に、私たちの力で安倍政権に止めを刺すことが強く求められている。
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今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)