非武装中立のオーランド諸島がすばらしい

 「強い自治と非武装中立が、島を豊かにした」――バルト海に浮かぶオーランド諸島のことである。朝日新聞の記事(14年3月14日付)より紹介すると――

         14.3.14朝日・オーランド諸島
          (朝日新聞 14年31月4日付)

 スウェーデンに統治されてきたオーランド諸島は1809年、ロシアに征服されてその支配下にあったフィンランドの一部となる。
 ところが、1917年にロシア革命が起こって島民の間にスウェーデン復帰の運動が高まる。フィンランドとスウェーデンの関係が極度に悪化する中、国際連盟は21年、➀主権はフィンランドに帰属➁島の自治を保障➂スウェーデンの意向に沿って非武装中立化、との裁定を下す。
 
 当時、国際連盟の事務次長だった新渡戸稲造は「将来、諸国間の友好関係を妨げる類似の問題が生じた場合、その処置の先例を確立することになる」と語った。

 オーランドには22年、議会と自治政府が発足。教育・医療・郵便から警察まで、国家並みの強い権限を持つ。
 「隣国との係争をどう解決すべきか」のヒントを求めて、各国から政治家・官僚・学者らの視察が絶えない。

 フィンランド政府と自治政府は92年、平和研究所を設立。係争地の若者の交流キャンプを開いたり、クリミア半島に研究員を派遣して、領土紛争の解決策を探ってきた。
 06年には、日ロの研究者らが北方領土問題に関する会議を島で開催。米軍基地が集中する沖縄の自治のあり方を探るセミナーも開かれた。

            コスタリカ

 〝非武装の国〟と言えば中米のコスタリカが有名だ。19世紀半ばにスペインから独立。1949年に常備軍を廃止して以降、軍事クーデターは起こっていない。ただし、非常時の徴兵制を定め、隣国ニカラグアの3倍の予算をもつ警察組織(約8千人)を英国などは「準軍隊」と位置付けている。また、99年からは米軍が駐留しているが、別途論じてみたいと思う。

               アリアス大統領
           (中米の紛争解決に貢献してノーベル平和賞を受賞したアリアス大統領)

 いずれにせよ、「非武装」の裏付けとなるのは、徹底した紛争防止と平和外交である。ところが、安倍政権は紛争の原因を除去するのではなく、いたずらに隣国との緊張を助長して「武力行使」に道を開こうとしている。もう少し過去の歴史を教訓として、非武装国家や自治政府に学んでみたら如何だろう。
スポンサーサイト

comment

管理者にだけ表示を許可する

最新記事
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

FC2USER537587ATX

Author:FC2USER537587ATX
今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)