EUの行方が気になる

  第一次世界大戦から100年。2度の大戦を教訓に、独・仏による鉄鋼・石炭の共同管理に始まって、欧州各国はECからEUへと統合を進めてきた。EUは、議会(立法)・委員会(行政)・司法裁判所を持ち、欧州銀行と共通通貨「ユーロ」を有する。加盟国は現在28か国である。
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 ところが、5月25日、欧州議会選挙で低投票率の下「反統合」「反ユーロ」を訴える政党が躍進した。全751議席の約3割近い議席を得た。長引く不況と失業、福祉削減、緊縮財政を各国に課すEUへの風当りは強い。また、反EU派の多くは、雇用を奪い福祉を食い物にしているとして、移民の排斥を訴えている。
 ウクライナの政変では、ロシア寄りのヤヌコビッチ前大統領が、EU入りの「連合協定」を破棄して市民の抗議行動が起点となったのだから、皮肉なことだ。

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 私が一貫してEUの成り行きに着目してきたのは、「国境」という垣根をなくし「共通の安全保障」を確立したEUは「世界連邦」の萌芽「地域版」と見るからである。
 逆に、国家主義を標榜する人たちはこぞってEUを非難したがる。国家の主権と尊厳が損なわれるという訳だ。

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 しかし、移民や難民を排斥し、国境を超えた存在をスケープゴートとして排除すれば、問題が解決するわけではない。大衆迎合的な人気取り政治の結果が、2度の大戦を招いたという事実を忘れてはならない。

 日本も他人事では済まない。小泉流・劇場型政治から安倍流・脅威扇動型政治へと劣化は進むばかりだ。中国や韓国など近隣国との緊張を和らげ、冷静な対話でお互いの信頼関係を取りもどすためには、軍事ではなく外交の出番である。

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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)