3.11東日本大震災&福島原発事故・3周年に思う

 東日本大震災から3年目の「3.11」が過ぎた。
 新聞やTVの報道を見るにつけ、茫然とした気持ちで心が痛むばかりだ。今なお約26万人もの人々が避難生活を余儀なくされている。被災地の復興は、想像した以上に進んでいない。

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 とくに、深刻なのが前代未聞の大事故を起こした福島第一原発の現状である。
朝日新聞の図(3月11日)を見ると、頭がクラクラしてくる。――建屋地下や敷地に造った汚染水の貯蔵用1千トンタンクは既に1千基を超え、2日に1基のペースで増設している。汚染水の海への漏出防止の「凍土壁」の計画や、放射性物質の濃度を下げるための除去設備「ALPS」はトラブル続きで処理率10%程度だ。それでも除去できないトリチウムなどは海に流すことも国が計画しているという。

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 一方、廃炉作業には30~40年かかると見積もられているが、メルトダウンで溶けた1~3号機の核燃料の所在すら把握できておらず、圧力容器の中は放射能濃度が高すぎて作業員は入れないのが現状だ。汚染水対策や廃炉作業に毎日3千人もの作業員が従事して、この有り様である。

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 再処理工場を抱える前東海村村長で現在「脱原発をめざす首長会議」世話人の村上達也さんは語る。(朝日新聞、3月11日付)
――「原発再稼働に動く東電には、将来を見通せない多くの避難者がいるのに、原発が引き金になったという認識や責任感がうかがえません」。「東電は市場から退場すべきです。社会正義に反する企業の存続など許されないのですから」。
「東海村にも、交付金や関連産業への恩恵はありましたが、それ以外の産業は育たず、むしろ既存の産業が消えていきました。『原発による金と権力の暴風雨』という状況です」。
「原発依存から脱するには、痛みはあっても、自分の足で立つしかありません。再稼働などという誤った選択に熱意を燃やすのでなく、国全体の原発の退場に向け、しっかりとした工程表を描くことこそ求められています」。

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 もう一人は、作家・池澤夏樹さんの「終わりと始まり~原発安全神話の独り歩き」(朝日新聞、3月8日付)より。
――「(船橋洋一著「原発敗戦」を引用して)福島原発事故に係る自衛隊統幕の作戦計画・第四段階は「制御不能状態となった場合」。米軍も事態を深刻に受け止めた。そのプランを知った自衛隊の幹部は米国が「日本破滅のシナリオ」を想定していると考えて戦慄した」。
 「日本の国土はプレートの境界線上にあって、地震と津波と火山の噴火のリスクが大きい。原理的に原発に向かないところなのだ」。
 「彼(船橋)は3.11を66年前の敗戦と比較して、*絶対安全神話に見られるリスクのタブー視化*縦割り、たこつぼ、縄張り争い*権限と責任を明確にしない*明確な優先順位を定めない。この実例は原発にいくつもあった」。
「この3年で東電や経産省や保安院などの体質が変わっただろうか?同じ人々が庇い合って、省益・社益を守っている。この3年間の隠ぺいとごまかしと厚顔無恥を見ていればそれは歴然。変わる見込みは『永遠にゼロ』だ」。「僕は(船橋さんとは)別の結論に至る。国土の脆弱性だけでなく、文化と国民性から判断しても、他の国はいざ知らず、我々は原発を動かすべきではない、と」。

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 今後の原発と社会のあり方について、お二人の主張でほぼ言い尽くされていると思う。
 政府や電力会社は、権力とカネにものを言わせて、時間とおカネをあまりにも浪費して
きた。今やるべきことは、原発に代わる持続可能なエネルギーを確立しながら、私たち自身の生活のあり様を根本的に変えていくことではないだろうか。
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)