ビキニデー60周年に思う

 きょうは、ビキニ水爆実験から60周年。
 第五福竜丸など日本のマグロ漁船が被曝して、東京・杉並の主婦たちの核実験反対署名が始まり、原水禁運動の出発点となった。

     1.ビキニ水爆実験

 ところが、水爆実験場となったビキニ島沖とマーシャル諸島及びミクロネシア住民たちの被曝に関しては、70年代に入って知ることとなる。
 いま、手元に『隠された被ばく~マーシャル群島住民の23年』という本がある。執筆は私と40年来の友人でもある前田哲男氏、発行は原水禁国民会議である。

     2.水爆実験

     3.第五福竜丸

 「発刊に当って」より引用してみる。――ビキニ事件は、ヒロシマ・ナガサキに始まる「原水爆時代」の象徴的事件であった。原水禁は、核実験の被害者が日本人だけでなく、核実験場周辺のミクロネシア住民にまで及ぶ、深刻な影響が現れている事実を広く世界に知らせるとともに、アジア・太平洋一帯の国ぐにの人々と連帯した運動をめざし、1971年以後ミクロネシア被曝者との交流を開始した。
 ビキニ被災への本質的問い直しこそ、「核絶対否定」の理念を構成する柱であり、反核の国際連帯を有効ならしめる方向である。

     5.隠された被ばく

 「プロローグ」で前田氏は語っている。――ビキニとはなにより、私たちが長い間見落としてきた福竜丸の向こう側の現実なのだ。島人が自身の体で証明しつつある現実は、政府機関や御用学者たちの安全神話を突き崩し、核と人類の両存性に否定の止めを刺す。ビキニとは、島人がまだモルモットとして扱われ、もがき脱けようとする人を押さえつける核大国の力が現存している。

     4.故郷を捨てる-
      (住み慣れた島を去る住民たち)

(※ちなみに、日本では東京大空襲や広島・長崎への原爆投下が「被害」の観点から語られがちだが、これに先立って日本軍は中国・重慶を無差別爆撃していることを、前田氏は『重慶爆撃の思想』で詳細に検証している。)

     8.アーシャル諸島・核の世記
      (上記写真とこの本の著者・豊崎博光氏)
 
 さて、60周年のきょう、新聞各紙は連載や特集を組んで報道し、NBC(TBS系列)では夕方のゴールデンタイムに特集報道をしていた。私たちは、軍事利用、平和利用のいずれを問わず「核と人類は共存できない」という意味で、ビキニ被曝と福島原発被曝は通底しているということを肝に銘じておきたいと思う。

       14.3.1朝日・ビキニ60年、デモ行進
        (朝日新聞 3月1日付)
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)