閣僚らの「靖国参拝」を指弾する

 靖国問題」が再燃している。麻生副総理が参拝した(4/21)のに続き閣僚ら国会議員169人が参拝して(4/23)、中国や韓国が大きく反発した。米国でも批判報道が相次いでいるようだ。
 安倍首相は参院予算委員会の答弁(4/24)で「国のために尊い命を落とした英霊に尊崇の念を表するのは当たり前。どんな脅かしにも屈しない」と強調した。

 国会議員の靖国参拝

 国民とくに若者たちには「靖国問題」と言ってもピンとこないと思う。「靖国神社」とはどのような神社か知らない人のほうが多いだろう。
 戦前の靖国神社(創設時の呼称は東京招魂社)は、亡くなった軍人らを「神」としてまつる国家神道の中心で、戦争推進の精神的支柱となった。

 中国や韓国は、東京裁判で戦争の責任を問われた「A級戦犯」が靖国神社に合祀(ごうし、78年)されているのは、過去の戦争と植民地支配を肯定するものだとして厳しく批判している。
 国内ではそれに加えて、首相や閣僚の公式参拝は、憲法の政教分離の規定(第20条)に反するとの批判があり、訴訟も起きた。

 安倍首相は国会答弁で、「侵略という定義は、学界的にも国際的にも定まっていない」と言い、植民地支配や侵略を反省しおわびを表明した「村山談話」(95年)を「そのまま継承しているわけではない」と述べた。
 日本でも知名のジェラルド・カーティス教授(米コロンビア大)は、「歴史問題を取り上げて外交関係を緊張させるよりも、東アジア諸国との信頼関係を強めるほうがはるかに生産的だ」と語っている。(朝日新聞、4月27日付)
また、安倍内閣は教科書を見直し「愛国心教育」を徹底すると言う。古色蒼然といったところだが、「❝愛国心❞とは悪党の最後の逃げ場である」とは、民族派右翼「一水会」の最高幹部の言葉である。
 
 過去の侵略と植民地支配を肯定し、愛国心教育を徹底し、自衛隊を「国軍」にして米軍と共に戦争する、その総仕上げとしての憲法第九条「改正」――安倍首相が唱える「戦後レジームから脱却」して「美しい国」日本を創るとは、こういうことであろう。
 ❝アベノミクス❞とやらに酔いしれている場合ではない。今夏の参院選が正念場、厳しい鉄槌を下したいものだ。
 (※「靖国問題」(高橋哲哉著、ちくま新書)は初心者にも分かりやすい好著である。この機会にご一読をお勧めしたい)

  靖国問題
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)