
朝日新聞(2019.11.12)に社会学者の大澤神幸さんが興味深いことを書かれているので、紹介しておきたい。
パレード「祝賀御列の儀」を赤坂御所近くの青山通りで見た。平成のパレードは爆竹騒ぎなどがあり、天皇制打倒を求める主張もあった。今回はそうした「異論」が影を潜め、天皇が狙われるという緊張感もなかった。
現場には、深い尊崇の思いというよりも、両陛下を直接見るという行動を楽しんでいる空気がある。
それにしても約12万人が御列を見に行ったのはなぜか。消費増税や原発政策など現代日本では利害が一致しない問題が多数ある。経済格差や政治的対立もある。

そんな中で、利害や立場を超えてコミットできる唯一の存在が天皇と皇后なのだろう。低成長にあえぐ日本人にとって誇りの源泉でもあるのだろう。「万世一系」という神話も含め、他国にはない独特の文化。
だが「何となく」支持するという空気は危険だ。空気が変な方向に流れたときに誰も責任が取れない。我々にとって天皇とは何か。女性・女系天皇の是非や天皇の「人権」の問題。天皇制を続けるかどうか、続けるならどんな制度にすべきか。国民が改めて考え、選ぶべきだ。
ところで、話がそれるけど筆坂英世さんが興味のあることを語っている。
彼は元共産党の政策委員長で党から除名処分を受けているが、真相は不明のままだ。

――党で一番の勉強家は不破哲三さんだが、彼は私に「権力を持たない天皇を『元首』と呼んだのがまずかった」と囁いた。
共産党は、天皇制打倒を叫んだ時期もあったが、もはや過去の話だ。
大澤神幸さんが言うとおり、天皇制をどうするか国民が考え、選ぶべきだ。

パレード「祝賀御列の儀」を赤坂御所近くの青山通りで見た。平成のパレードは爆竹騒ぎなどがあり、天皇制打倒を求める主張もあった。今回はそうした「異論」が影を潜め、天皇が狙われるという緊張感もなかった。
現場には、深い尊崇の思いというよりも、両陛下を直接見るという行動を楽しんでいる空気がある。
それにしても約12万人が御列を見に行ったのはなぜか。消費増税や原発政策など現代日本では利害が一致しない問題が多数ある。経済格差や政治的対立もある。

そんな中で、利害や立場を超えてコミットできる唯一の存在が天皇と皇后なのだろう。低成長にあえぐ日本人にとって誇りの源泉でもあるのだろう。「万世一系」という神話も含め、他国にはない独特の文化。
だが「何となく」支持するという空気は危険だ。空気が変な方向に流れたときに誰も責任が取れない。我々にとって天皇とは何か。女性・女系天皇の是非や天皇の「人権」の問題。天皇制を続けるかどうか、続けるならどんな制度にすべきか。国民が改めて考え、選ぶべきだ。
ところで、話がそれるけど筆坂英世さんが興味のあることを語っている。
彼は元共産党の政策委員長で党から除名処分を受けているが、真相は不明のままだ。

――党で一番の勉強家は不破哲三さんだが、彼は私に「権力を持たない天皇を『元首』と呼んだのがまずかった」と囁いた。
共産党は、天皇制打倒を叫んだ時期もあったが、もはや過去の話だ。
大澤神幸さんが言うとおり、天皇制をどうするか国民が考え、選ぶべきだ。


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