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DATE: 2018/10/08(月)   CATEGORY: 政治
靖国神社トップが「皇室批判」とは驚いた!
  これは驚きだ。「陛下は靖国を潰そうとしている」と、靖国神社トップが「皇室批判」をしたという。
 ネット上の記事によると、『週刊ポスト』10月12・19日号に載っている記事という。要点を引用しておきたい。

    小堀邦夫宮司
    (小堀邦夫宮司)  

――靖国神社は来年創立150年を迎える。同神社で行われた「教学研究委員会」で、第12代靖国神社宮司の小堀邦夫氏(今年3月就任)が次のように発言した。「陛下が一生懸命、慰霊の旅をすればするほど靖国神社は遠ざかっていくんだよ。どこを慰霊の旅で訪れようが、そこには御霊はないだろう?遺骨はあっても。今上陛下は靖国神社を潰そうとしているんだよ。わかるか?」
 「もし、ご在位中に一度も親拝(天皇が参拝すること)なさらなかったら、今の皇太子さんが新帝に就かれて参拝されるか?新しく皇后になる彼女は神社神道大嫌いだよ。来るか?」
 この会議には権宮司など職員10人が出席、宮司の「総括」から始まる110分に及ぶ音声データをポスト誌は入手したという。

   ペリリュー島
   (ペリリュー島で慰霊の天皇・皇后)

――この小堀発言は靖国神社内でも問題視された。「勅祭社」(天皇が例祭などに勅使を派遣し、奉幣を行う神社)としての靖国神社の性格を考えると、天皇陛下を批判するような発言は、宮司として問題ではないか、との声が上がった。
 小堀宮司は専門紙『神社新報』で、「(創立)50年目に大正天皇が行幸され、100年目には昭和天皇が皇后とお揃いで行幸されてゐます。そして来年、150年といふ大きな節目の年がやってくることの重大さは、御代替わりと相俟って深刻に考へてゐます」(7月30日付)と語っていた。

   閣僚らの参拝
   (閣僚らの参拝)

――この日の会議では「戦犯に対する誤解や東京裁判の不当さについて調査考証する」という議題もあった。
 出席者の職員が『富田メモ』に言及した。
(※「富田メモ」とは、富田朝彦・元宮内庁長官が昭和天皇の非公開発言を記したメモ。靖国にA級戦犯が合祀されたことに関し、「だから、私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」との記述があった。)
 同職員は、「もしそれが本当の昭和天皇の発言だったとしたらどうするのかと考えて「このまま時代を50年、100年経過していったときにどういうふうな説明をして、国民が理解していけるのか……」と発言した。
 「『富田メモ』については靖国神社の中でも〝タブー扱い〟されてきた。昭和天皇、今上天皇の御親拝が途絶えている真意についても触れないきたわけです」(靖国神社関係者)。

   安倍首相の参拝
   (安倍首相の参拝)

――小堀邦夫氏は、大学卒業後、伊勢神宮に奉職。
 靖国の前宮司・徳川康久氏が、戊辰戦争の〝賊軍〟である幕府軍や会津軍の戦死者も合祀に前向きな姿勢を示したことなどが問題視され、辞任。それを受けて小堀氏が宮司に就任したいきさつがある。
 宗教学者の島田裕巳氏の解説によると、「現在の天皇が靖国神社を参拝されないのは、『政教分離の問題』が大きいはず。昭和天皇の参拝が途絶えた経緯においても、A級戦犯の合祀より、中曽根康弘首相が国際社会の反発を予想せずに公式参拝したことの影響が大きい。安倍首相が強行した参拝も同様で、首相参拝へのハレーションが、ますます靖国神社と天皇の距離を遠くしているという状況がある。果たして小堀宮司はそうした複雑さを理解した上で発言しているのでしょうか」。

 ポスト誌が小堀氏を直撃すると、発言自体を否定し会議にも出ていないと答えている。
※音声データは「News MagVi」(https//twitter.com/News-MagVi)にて公開中。

   「愛国者」たち
   (「愛国者」たち)

 この衝撃的な報道で、靖国神社信奉者らはさぞかし度肝を抜かれたのではないか。
 小堀氏だけでなく、神社本庁や日本会議をはじめ何かにつけて〝愛国〟〝尊王〟を口にする政治家や評論家たちが、天皇の慰霊の旅や靖国神社不参拝を批判するのは矛盾も甚だしい。
 国民に開かれた皇室をめざす天皇一家と、憲法改正で天皇を「元首」にまつりあげて国民から遠ざけようとする安倍政権とその取り巻きたち。
彼らは、天皇が「憲法遵守」を明言されることにこの上なく憤慨しているようだ。憲法制定の過程から明らかなように、象徴天皇制(第1章)と非武装(第9条)は〝ワンセット〟なのだ。いかにも象徴的な構図ではないか。
 天皇のあり方を根本から問い直す国民的議論を必要としていると思う。

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