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土俵と〝女人禁制〟ーー相撲協会は古い考え方を捨てよ!

  今月13日(日)から大相撲夏場所が始まる。
 相撲人気は上々で、とくに稀勢の里が横綱になって急上昇だった。

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 しかし、稀勢の里は6場所休場が続いて、横審の稽古総見では3勝5敗とふがいなく、今場所が〝引退場所〟になりかねない雲行きだ。
 平幕優勝を果たした栃ノ心はケガもほぼ治ったようで、今場所の成績次第では大関昇進も夢ではない。母国ジョージアの熱狂ぶりは相当のようだ。
 新三役となった遠藤(小結)の人気は高く、どこまで活躍できるか見ものである。

 ところで先般、春巡業の舞鶴場所(京都府)で多々見良三・舞鶴市長が土俵上で突然倒れた時の出来事。
 ある女性がとっさに土俵に上がり、マッサージをして市長の一命を救った。
ところが、場内放送で「女性の方は土俵から降りて下さい」と場違いの言葉が繰り返されたのだ。
その女性は「上がっていいですか」と協会関係者に問い、関係者も「どうぞお願いします」と答えたらしい。

     舞鶴巡業
     (京都・舞鶴巡業での土俵)

 これを機に、土俵と「女人禁制」が、盛んに議論されている。
相撲をめぐって「伝統」や「神事」と言われるが、歴史学者などの説明によると、古代の相撲節会(すまいのせちえ)は、朝廷の行事ではあっても神事ではないと言う。
中世から寺社の造営や修復の費用を集めるために開かれてきた「勧進相撲」が、大相撲と呼ばれる過程「神事」「伝統」が結びつき、土俵から女性を遠ざけた可能性があるという。宗教的な側面は後から付け加えられたらしい。「国技」と呼ばれるのも、行司が直垂を着て烏帽子をかぶるのも、明治末期からという。

 死や血を汚れとして避ける思想は、徳川綱吉が出した「服忌令(ぶっきれい)」がきっかけだ。日本では女性を差別する思想は普及していなかったが(朝廷や神社を除く)、この令以降、出産や月経も「けがれ」とみなす考え方が武家だけでなく、職人や町人、農家にも浸透した。(現在も葬式後の清め塩や喪中はがきの習慣が残っている)

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     (勧進相撲)

 古代においては男女を問わなかったが、室町時代に中国伝来の偽教「血盆経(けつぼんきょう)」が広まり、出産や月経の血で大地を汚すという女性の不浄観を浸透させたという。
「卑弥呼の時代から女性は神に近い存在。神事だから女性は立ち入れないというのは、歴史的にも宗教学的にも当たり前の話ではない」と宗教学者は指摘する。
「大相撲は国民的行事であり、特定の信仰を持つ人たちのものではない。相撲協会は時代の変化に対応すべきだ」とも指摘する。

     中川智子市長
     (中川智子・宝塚市長)

 今回の出来事が各テレビ局で報道されると、今年春の宝塚巡業で中川智子市長は土俵下で挨拶し、「土俵に上がれないのが悔しい。情けない」と訴えた。彼女は、私が議員の頃の同僚議員だ。
巡業予定先の女性市長らは口々に「私は挨拶しない」と表明しており、全国的に広がりそうだ。もし、女性の総理大臣が誕生したら、土俵下で表彰状を読むのだろうか?

 大相撲を巡っては、「日馬富士・暴行事件」や「立行司のセクハラ事件」など不祥事続きでせっかくの人気も凋落気味だ。
「出産の血で土俵(大地)を汚す」という考え方に唖然とする。己は〝木の股〟から生まれたのか?!とでも言ってやりたい気持ちだ。
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生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)