「世界連邦」をつくろう!

 安倍政権の暴走は止みそうにない。――今国会で、「国家安保基本法」を成立させ、「集団的自衛権」を行使できる仕組みを作り〝戦争できる国〟へ急ピッチだ。

 昨年、「秘密保護法」の成立を阻むことができなかった私たちは、どうすればいいのだろうか?――私は、いまこそ「世界連邦」実現のための運動と世論づくりを提案したい。
 第二次大戦後、国連の戦争抑止力に限界を感じたアインシュタイン、ラッセルや湯川秀樹などは「世界連邦」樹立による戦争根絶をめざして世界運動を提唱した。

        アインシュタイン&湯川秀樹
         (アインシュタインと湯川秀樹)

 日本では、新憲法審議する帝国議会で――「軍備なしで国を守れるか?」との質問に対して、吉田茂首相は「国際平和団体(国連の意味)の樹立によって、侵略戦争を防止する」と答弁した。また、高柳賢三・貴族院議員は「世界国家が成立すれば、各国は第九条の想定する武装なき国家となる」「国際連合は世界連邦への萌芽を包蔵している」と解説した。

制憲帝国議会
          (新憲法を制定した帝国議会)

 国連は国家の連合体で各国が軍隊を持っているので、戦争が絶えない。それに対して、「世界連邦」だけが唯一軍隊を持ち、各国は警察力程度にとどめることで戦争を防止できるとの考えだ。――原爆の惨禍による衝撃もあり、世界連邦運動は世界規模で広がった。日本でも「世界連邦建設同盟」が結成され、現在も「世界連邦日本国会委員会」という議員連盟や世界連邦運動協会、世界連邦宣言自治体全国協議会などが存在する。

        尾崎行雄
         (「世界連邦建設同盟」の初代会長・尾崎行雄)

 「世界連邦」の障害となった冷戦は25年前に終わり、グローバル経済のもとで各国は「相互依存」の時代を迎えている。「国家」単位の平和から「人間」単位の平和への転換期である。〝軍事力〟は無用の長物と化しつつあると言ってよい。各国の軍隊を不要とする「世界連邦」を、途上国などは「不要となった軍事費を医療や教育費に使える」として歓迎するだろう。

 憲法第九条が「改正」され〝戦争できる国〟になってからでは、説得力がなくなる。
戦後70年を迎える来年の「憲法記念日」(5月3日)に世界へ提唱・発信できることを目標に、今年の「憲法記念日」に新聞広告などで全国的に呼びかけられないだろうか。
スポンサーサイト

日本の木材輸入と森林破壊

 酸性雨問題がクローズアップされた頃、「日本の森林破壊」が糾弾されたことを覚えている。今朝の朝日新聞・環境欄で「マレーシアの森林破壊の実態」についての記事に目がとまった。

         森の慟哭

 NGO「FOE JAPAN」のドキュメンタリー映像「森の慟哭」の紹介だ。さっそくアクセスして見てみた。――マレーシア・ボルネオ島のサラワク州の熱帯雨林が、パーム油を採るアブラヤシのプランテーションや急速に進む木材伐採の様子と、森に住む先住民族の生活が脅かされる様子を伝えている。

         マレーシア・ボルネオ島

 伐採された木材はほとんどが日本など海外へ輸出される。先住民族が野生動物や植物を食料にしてきた土地も伐採されている。プナン人の長老は「日本の方々には、伐採によって森の天然資源が急速に消えつつある現実を知って欲しい」と訴える。プランテーションで使われる農薬が水源も汚染しているという。

     先住民族が利用している森の木が伐採され運ばれた様子
   (先住民族が利用している森の木が伐採され運ばれた様子。朝日新聞1月23日付)

 一方で、サラワク州政府高官の一族が、森林の開発利権の裏取引で利益を得ることを裏付ける映像が、「グローバル・ウィットネス」(英国)のホームページで公開されている。FOEの資料によると、サラワク州から輸出される合板の5割弱、丸太の9%程度が日本向けだという。

        日本の木材需給状況

 日本は、国土面積の7割弱が森林で世界有数の森林大国だった。しかし、輸入自由化による安価な外材に押されて、木材自給率は9割から2割へと衰退した。肝心の森林が、間伐など行わず放置されたことで、やせ細った樹木が生い茂っている状態だという。
 NPOの団体や林業関係者が言うように、森林は➀生命の根幹であり➁豊かな土壌を作り➂水害を防ぐ天然ダムの役割を持ち➃CO2を吸収する大気浄化などの豊かな機能を持っている。また、下流域の農業や漁業にも恵まれた環境を提供している。

        木材の自給率

 国は、以上の観点をしっかり踏まえて、林業の人材育成のために充分な資金拠出を行うべきではないか。雇用を生み出す面でも大いに意義あることだと思う。
※映像は、FOE JAPANのサイト(http://www.foejapan.org/)と、グローバル・ウィットネスのサイト(http://www.globalwitness.org/shadowstatejp/)で公開している。

空き家活用と低所得高齢者住宅

 きょうは「大寒」、全国的にかなり冷え込んだようだ。先日、フェイスブックに「空き家対策」のことを書いた。昨日偶然、朝日新聞に三鷹市(東京)の「終(つい)の住まい」づくりが紹介されていたので、併せて紹介しておきたい。

 僕の知人M氏が以前、佐世保市長選に出馬した折、公約に「空き家対策」を掲げたことがある。--市が空き家を補修して、低所得者向けの「低家賃住宅」とする。苦境にあえぐ地元の建築業にとって仕事にありつけるし、低所得者も助かる一石二鳥という訳だ。

 選挙結果は、M氏の惨敗で実現することはなかったが、とてもいい提案だと思った。
 ところが、1月7日の朝日新聞で「危ない空き家、どうしよう~決め手なし知恵絞る自治体」という記事が載った。総務省の統計(08年)によると、全国の空き家は757万戸、住宅総数の13.1%を占めるという。

       空き家数と率

 人口減や高齢化で住宅需要が細り、解体費を出せない世帯も多い。所有者が死亡後、相続人が放置して固定資産税も未納というケースが多いらしい。長崎市、宗像市、豊前市などが独自策を進めたが「対応できる数は限られており、万能薬はない」状態だ。
 そこで、国や県が補助金を出してM氏提案を実現させたらどうだろうか。零細建築業者も低所得者も助かると思うのだが。ちなみに、M氏は結婚を機に、県北地区の老朽化した炭鉱住宅に移り住んでいる。家賃は1万円である。

          炭鉱住宅
            (炭鉱住宅)

 三鷹市では、地域の空き家を活用して、高齢者同士が助け合って暮らす「終の住まい」づくりが進んでいるという。――「グループリビング・みたかの家」。5LDKの民家を改修してミニキッチン付きの個室(約8畳)5部屋をつくり、エレベーターをつけた。配食サービスや地域交流の場を運営するNPO法人「ヒューマンループ・人の輪」が、空き家を15年契約で借りて改修した(費用は約3千万円)。入居費は家賃、光熱費、家事委託費、夕食代込みで月13万4千~14万2千円程度。医療や介護サービスを使い、最後の時まで暮らせるようにする考えだという。
 しかし、これは低所得者向けの「低家賃住宅」とは縁遠い話しだ。

          みたかの間の間取り
            (朝日新聞1月19日付)

 朝日の記事の最後に、「国も空き家に注目する。新年度予算案に1.2億円を盛り込み、低所得の高齢者向けに、空き家を使った住まい確保や生活の支援を新たに実施する方針」とあった。――方針はよいとして、予算案がたったの1.2億円で一体どうしようと言うのか?東京五輪、リニア新幹線、アベノミクスでは1千億円単位の話しだ。
 せっかく、低所得高齢者向けの空き家活用と生活支援を実施するのであれば、しっかりした予算を確保して欲しいと思う。
 独居老人と地域住民との交流の場として、地域活性化の基盤と位置付けて取り組む必要があるのではないか。

お葬式のあり方を考える

 前回は、おカネをかけない会費制披露宴のことを書いたけど、今度は、お葬式のあり方について考えてみたい。

 昨年6月、「高野山真言宗のマネーゲーム」で書いた時は、宗教学者・島田裕巳氏の「葬式は、要らない」を引用した。
 今回は、長野県松本市の禅僧・高橋卓司さんのお話しが昨日の朝日新聞に載っていたので、その要旨を紹介しておきたいと思う。

          神宮寺住職・高橋卓志さん
           (高橋卓司さん)

 人口約24万人の松本市の浅間温泉にある神宮寺。自前のホールと祭壇を持ち、葬祭業者を介さない葬式を提案している。情報公開を進め、約700軒の檀家に毎年決算書を配っている。お葬式でのお布施は平均約26万円。――以下は、ご本人のお話し。

 「死をタブー視せずに見つめ、そこから老いや病を考えようと、2000年にNPO『ライフデザインセンター』を立ち上げました」「貧困や高齢化、家族のきずなの危うさ……。そうした矛盾がお葬式に凝縮されるかのようです」
 「地域コミュニティーは冠婚葬祭でつながっていた側面があります。しかし、高度経済成長期からお葬式はどんどん大きくなっていく。バブル期にお布施は全国的に一気に上がった」

         jirei10[1]
          (豪華すぎる祭壇)

 ――このお寺では、葬式費用の単価一覧表があり、20人規模の「家族葬」は約8万円で収まる。重視されるのは葬式の打合せだ。最低2時間かけて故人への思いを聞き取る。それでDVDをつくり、葬式の冒頭で流す。評判が広がり、葬儀件数の約4割は檀家外だという。
 「ここまでお葬式を改革するのに、葛藤と失敗を重ねて30年かかった」「たくさんの人が押しかけるようなお葬式なんて、もうやめたほうがいいですよ。主役であるはずの遺族は故人とお別れする時間が減ってしまいます」

        img_1493135_60771529_0[1]

 (病院から火葬場へ直行する「直葬」が2割。通夜や告別式をしないことに、坊さんたちの批判がある。)――「経済的に苦しければ仕方ありません。宗教的儀式をしなくても、お骨を一定期間、手元に置いて故人と『対話』するとか、心の込め方はいくらでもあります」。「団塊の世代は、定番のお葬式に対して違和感を覚えるんです。(親は従来型で送るにしても)自分はあんな葬式はしたくないという意識が強い。『千の風になって』が大ヒットしたのもそういうわけです」

         titleimg[1]

 「(私がお葬式のあり方を徹底的に考えるようになったのは)1978年、インドネシアの小さな島で旧日本兵の慰霊に参加したことです」「故人は亡くなるまでの年月を精いっぱい生きた。そのことへの敬意を限られた時間で表し、心にちゃんとしまい込む場。それがお葬式です」「一人ひとりが新たな『葬式観』を構築し直さねばならなくなっているのだと思いますね」

          04-112-kasaku[1]

 格差が拡大する厳しい現在、お葬式にかかる費用は平均約200万円といわれる。また、少子化や信心希薄化のなかお寺を維持するのは、保育・幼稚園経営とお葬式とも言われる中で、すごいお坊さんがいたものだ。禅宗には臨済宗と曹洞宗があるが、このお寺は臨済宗とのこと。
 死を考えるなんて縁起でもないなんて言わずに、元気なうちに遺族に無用な負担などかけないで済むように、質素で心のこもったお葬式を考えておきたいと思う。

ああ~、結婚披露宴

 きょう、友人のH教授(元・長崎国際経済大)が結婚披露宴に出席のため佐世保にみえたので、10年ぶりに再会して楽しい懇談のひと時を過ごした。

 結婚披露宴といえば、かかる費用は平均350万円だとTVで説明していた。♪⌒ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!若いカップルの贅沢志向なのか、それとも両家の見栄によるものだろうか?とにかく趣向が凝り過ぎて、これじゃまるで「ブライダル産業肥し」だ。

       img317.jpg

 ちなみに、30年前の私の結婚披露宴は一人7千円の会費制、参加者は120人で総額100万円以内で済ませることができた。それというのも、シナリオ作りや司会はもちろん、引き出物まで友人たちが徹夜で可愛い人形を作り、鏡開きの樽も実費で持ち込みだった。だから、ブライダル会社の収入は会場代と飲食代くらいでたいした儲けにならなかったようだ。

         img318.jpg

 披露宴の日は、私の希望で「ロシア革命記念日」の11月7日。オープニングは、N市議による「たんす長持ち唄」にあわせて友人が嫁入り箱を担いで入場。鏡開きのBGMはショスタコーヴィチの交響曲「革命」。ケーキカットはブライダル会社のサービスでBGMはドボルザークの交響曲「新世界」。

         img320.jpg

 蛇踊りや二人のなりそめの寸劇など出し物も実に豊富で愉快。撮影も友人二人が初卸しのビデオを担当。フィナーレは、全員で「てんとう虫のサンバ」を合唱した。

         img319.jpg

 会場の準備や配膳などを担当した仲居さんたちが「こんな感動的な披露宴は初めて見た」と言ってくれるほど、素晴らしいものだった。

         img321.jpg

 現在、披露宴には少なくともご祝儀3万円が相場だけど、一人1万円ほどの会費制で総額100万円以内で、オリジナル・シナリオで心のこもった披露宴ができるはずだと思う。
……ということを先日FBで書いたら、「北海道では会費制が普通だよ」とのご意見があった。

 私の三人の子どもたちにはぜひ会費制を勧めたいと思うが、いつになることやら気をもむ日々が続く……。
 (※個人情報をかってに公開するなんて!って娘たちから怒られるのが怖い)

新年に思う

 新年あけましておめでとうございます。
 三が日は、妻の手作りおせち料理と焼酎を美味しくいただきました。翌日は、「祐徳神社」参詣で道路が大渋滞するので回り道して妻の実家に行き、親戚寄りで楽しく歓談するのが恒例となっています。

        img932 - コピー

 年賀状は予想以上に180枚ほど届きましたが、政治の先行きを懸念する内容が大半でした。毎年、印象に残ったものや工夫を凝らした年賀はファイルして残し、83年以来続けています。私自身の年賀状と暑中見舞い状も、アルバムに収めて「作品集」としています。
 今年の年賀状は、私の名前以外は「特定秘密」で墨塗りして、正月恒例の飾り物と一緒に添付します。

床の間1 - コピー - コピー NEC_0023 - コピー
 (床の間)                        (玄関内)

 ところで、朝日新聞では「第一次世界大戦の遠近法」というシリーズものが始まり、なかなか興味深い内容です。1914年から18年にかけて戦われた人類最初の世界戦争で、31か国が参戦して戦死者は約1千万人と言われます。
 日本も日英同盟を大義名分に参戦し、アジアの空白につけ入って中国大陸へ派兵し、ドイツの権益を武力奪取しました。

             第一次大戦1

   プロローグで――「あの大戦は、当事者も起こるとは思っていなかった」「東アジアに第一次大戦の悪夢が繰り返されなければよいが」と懸念するのは、藤原帰一・東大教授。尖閣諸島の付近で局地戦が起きる可能性の想定は共有されているが、「全面戦争にエスカレートする可能性もあるとの前提を織り込むべきです。(中略)ミサイルで攻撃ができる現代は、当時より戦争が早く拡大します」と語っています。

        08_1[1]

 この大戦で、中国側に「21カ条要求」を突き付け、アジアで「帝国」への道を驀進していくことになります。この戦争政策を批判したのが石橋湛山(後に首相)で「(中国侵略は)帝国百年の禍根を残す」と喝破しました。一方、この大戦後、「中国革命の父」孫文は「中国人は、日本が『帝国主義』的だから恨んでいるのだ、この激しい排日感情は『百年を経るも忘れざる』ものだろう」と語っています。

石橋湛山   孫文
       (石橋湛山)                       (孫文)

 第一回では――「東アジアに国境という概念が作られたのは、せいぜい19世紀後半」(作家・黒川創)。「少なくとも明治維新まで、国境という明らかな観念は、東アジアの海域にはなかった。尖閣問題の核心が、漁業や海底資源なのだとすれば、協定を結べばいいだけの話」(科学史家・山田慶兒)。「国境線問題で、米国を後ろ盾に中国を牽制しようという〝保守派〟は、現実を認識できていない」(中島岳志・北海道大学准教授)などの論考を紹介しています。

 今年は、安倍劇場の第二幕。「アベノミクス」という煙幕を張りながら、「国家安全保障基本法案」や「集団的自衛権の行使」など❛海外で戦争できる❜国造りへ向けて驀進するでしょう。

 年頭にあたり、あらためて近代史を勉強し直しておきたいと思います。
最新記事
カレンダー
12 | 2014/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

FC2USER537587ATX

Author:FC2USER537587ATX
今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)