「特定秘密保護法」を考える

 明日から10月、本格的な秋の季節となりました。病後の身のゆえか、月日の経つのがとても速く感じられます。さて、今月最後のテーマは「特定秘密保護法」にします。

「特定秘密保護法案」――いかにも厳めしい名前で国民に馴染みがうすいが、米国の圧力もあって安倍政権が法案成立に必死である。政府によると、9万件を超えるパブリックコメントが寄せられ、約8割が反対であったらしい。

          治安維持法

 この法案をイメージするには、戦時中の「治安維持法」を思い浮かべればいい。社会主義運動を弾圧する目的で作られたが、日中戦争の勃発を機に特高警察などが市民生活を隅々まで監視して、国民の知る権利や報道の自由を奪いとっていった。

     特高警察
      (特高警察)

 この法案の系譜はおおよそ以下のとおりだ。
* 戦後、自衛隊初の戦争計画として65年に国会で暴露された「三矢研究」は、「軍機保護法」(1899年)や「国家総動員法」(1938年)を参考に作られた。
* 「日米防衛協力の指針」(ガイドライン)が初めて策定された(78年)のを機に、中曽根政権下で「国家秘密法案」が策定されたが、法曹界やメディアをはじめ国民の反対世論で廃案になった。
* 自衛隊の海外派兵(インド洋、イラク)が始まると、03年から04年にかけて陸自・情報保全隊による市民監視活動が全国的に行われた。
* 日米の軍事一体化が急進展する状況下の07年、「日米軍事情報包括保護協定」(略称:ジーソミア)が結ばれ、今回の「特定秘密保護法案」の導因となった。

特定秘密保護法とは 罰則はこう厳しくなる

 同法案の問題点について「天声人語」(9/18)が分かり易かったので、少し引用してみると――
 * 「重要な秘密は漏らしてはならない。ただし、どれが重要で、どれが重要でないか
 は重要な秘密である」と言われているようだ。
 * 漏洩は厳罰に処せられるのだが、書きぶりが抽象的かつ網羅的なので、なんでもか
 んでも秘密にされかねない怖さがある。
 * なにが特定秘密かを決めるのは「行政機関の長」だ。その判断が適切かどうかを見
 張る仕組みが法案にはない。
 * 民主主義を支えるのは情報公開である。それをないがしろにして法成立に走るなら、
「よらしむべし、知らしむべからず」ではないか。

          何のための秘密保全法か

 「国家秘密法案」を潰した時に比べて、今は、国会内の力関係も時代や世相も変わり、同法案を葬るのも簡単ではない。だけど、あきらめずにあらゆる地域から皆さんと一緒になって、反対世論を盛り上げていかなければと思う。
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自称❛非武装主義者❜が剣豪伝を語る

 私は元来時代劇が好きだけど、昔に比べてTVの時代劇が激減した。視聴率低下の中でNHKはまだ時代劇を続けているが、やや面白味に欠ける。
 民放では、水戸黄門や大岡越前、暴れん坊将軍などの再放送をやっている(子連れ狼は終了)。

塚原卜伝2 柳生十兵衛
 
 BSの「塚原卜伝」と「柳生十兵衛」はとても面白かった。生前の父は、若いころ剣道の名手とあって、「剣豪もの」が大好きだった。強いのは、竜虎・四天王・八天狗と呼んで14人ほどいると語っていた。

私の記憶を辿って調べてみた。
室町時代の愛洲移香斎が最も古く、次いで戦国時代の上泉伊勢守(新陰流の祖)と塚原卜伝(新当流の祖)。伊勢守の高弟・疋田文五郎、柳生石舟斎・宝蔵院胤栄(槍)・丸目蔵人。鐘巻自斎(中条流の祖)と自斎に学んだとされる伊東一刀斎(江戸一刀流の祖)等々。

上泉伊勢守 塚原卜伝
(上泉伊勢守の碑)              (塚原卜伝と対峙する宮本武蔵)

 いずれも正確な記録がなく、生年や没年などかなりいい加減のようだ。例えば、卜伝と宮本武蔵が相対するなど(絵を参照)時代的にあるはずもなく、後年の講談などで適当に脚色されている。

柳生宗厳 宝蔵院胤栄
(柳生石舟斎)                  (宝蔵院胤栄)

 武蔵と小次郎の巌流島決闘はよく知られているが、前述の剣豪などはよほどの❛剣豪オタク❜でないと知るはずもないだろう。

          宮本武蔵
           (宮本武蔵)

 要するに、❛剣豪❜とは、如何に首尾よく多くの相手を切り殺したかによる訳だ。したがって、「非武装・非暴力」を信念とする私がこんな剣豪に興味を抱くのは自己矛盾も甚だしいのだが……。

病院船を、離島医療と災害救援に活用しよう

 今朝の朝日新聞のコラム「私の視点」に、「民間主導で病院船の整備を」という記事を見て、思わず膝をたたいた。提案者は浅野茂隆名誉教授(早稲田大、東大)で、長くなるが要約・引用してみる。

     病院船の整備

 災害時に、救急医療スタッフを乗せた病院船が救援活動にあたる。また、平時でも医療過疎の離島の巡回診療や健康指導などを行う。さらに、国際的な保健医療活動も展開する。新医療機器の小型・軽量化など新しい産業の育成、雇用の増大にもつながる。

    離島と病院船
      (離島と病院船)

 最先端の技術力を生かした病院船が数隻、日本近海を巡航して国内の災害時はもとより、医療資源の乏しいアジア地域に対しても貢献できる。それが、「人間の安全保障」分野での平和国家・日本の重要な貢献になる。

池島航空写真 炭鉱マン
(池島炭鉱の鳥瞰図)              (炭鉱マン)

 私は、12年前の国会質問を思い出した。太平洋炭鉱(北海道)と共に二カ所だけ残っていた池島炭鉱が閉山を迎えた01年12月、石炭対策特別委で政府に質問し提案した。
――池島の診療所は炭鉱閉山とともになくなる。診療船「しーぼると」が離島を巡回しているが、健診のみで不十分だ。治療など医療行為もできる大きな病院船を数隻作って、長崎県だけでなく全国の離島を巡回したらどうか、と質した。
 政府は、検討してみると応えたが、結局実現せずじまいだった。

   長崎県の離島医療体系図

※ 長崎県は大小600もの島を抱える全国一の「離島県」だ。現在、診療所が57カ所で常勤医がいるのは28カ所(小離島は15カ所)。68年、離島医療圏組合が設立、09年、長崎県病院企業団設立。

 こうした離島は、ただでさえ人口減少が続くのに、安倍政権が消費増税先行でこれから進める「社会保障と税の一体改革」で、全国の離島医療は崩壊しかねないと危惧する。

童心にかえって❛中秋の名月❜を愛でる

  なぜか季節の移ろいを早く感じるこの頃。
 きょうは❛十五夜❜、きのうは❛待宵の月❜、あすは ❛十六夜の月❜。幸い、天気も良くて、ここ数日は❛中秋の名月❜を愛でることができる。

           中秋の名月1

 お月さんといえば、ウサギさんの餅つきを本気で信じた子どものころがあった。
 せっかくなので、暇にまかせて調べてみたら、お国によってウサギさんとは違う見え方があるらしい。例えば、カナダ・インディアンでは「バケツを運ぶ少女」、南ヨーロッパでは「大きなはさみのカニ」、アラビアでは「ほえているライオン」…といった具合だ。

ウサギの餅つき バケツを運ぶ少女 大きなハサミのカニ
 (ウサギの餅つき)日本       (バケツを運ぶ少女)カナダ     (大きなはさみのカニ)南欧

ほえているライオン 本を読むおばあさん 横向きの女性
 (ほえているライオン)アラビア   (本を読むおばあさん)北欧     (横向きの女性)東欧
水をかつぐ男女 薪をかつぐ男
(水をかつぐ男女)北欧・バイキング  (薪をかつぐ男)ドイツ


 子どもらが夢を抱いた月に、人類が初めて降り立ったのは69年。米国の宇宙船・アポロ11号で、二人の飛行士(ニール・アームストロング、バズ・オルドリン)だった。アームストロングの次の言葉は有名だ。
 ❛これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である❜

月面着陸した宇宙船アポロ 月面に降り立つオルドリン
 (月面に着陸した宇宙船アポロ)            (月面に降り立つオルドリン)

 という訳で、今の子どもらは天体望遠鏡で月を眺め、ウサギの餅つきなど信じる子はまずいないだろう。なんとなく可哀想な気がする。

         秋の虫の合唱

  今夜は、童心にかえって十五夜を眺めながら、お団子をたらふくいただくとしよう♪
草むらでは、虫さんの合奏とタヌキさんの宴会の真っ盛りだよ♪♪

軍備増強より、汚染水対策と被災地復興が先決だ!

 ❛東京五輪フィーバー❜で酔い痴れ(実際は関係者と政治家及びメディアだが)、「汚染水は完全にブロックされている」と大見得を切り原発の汚染水対策は後回しにして、安倍政権のもとで❛火事場泥棒❜的に安保政策の転換と軍備増強が急ピッチだ。

         13.9.14朝日・安全保障論議はこう進む - コピー

 今月12日、「安全保障と防衛力に関する懇談会」(安防懇)の初会合が開かれ、11月までに国家安全保障戦略を、12月中に新・防衛大綱を閣議決定する予定だ。秋の臨時国会では、国家安全保障会議(日本版NSC)の設置法案と「秘密保護法案」の成立も目指す。

 一方、17日には「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)を再開して、集団的自衛権の行使に踏み切りたいとしている。これに関しては、田岡俊次氏(軍事ジャーナリスト)が痛烈に批判しているので、ご一読願いたい。

         13.9.14朝日・問う・田岡俊次 - コピー

 防衛省は、14年度概算要求で今年度当初比2.9%増の総額4.8兆円を計上した。最大の特徴は、水陸両用部隊の新編成だ。すでに佐世保の西部方面普通科連隊(西普連)は米海兵隊と共同訓練を続けてきた。来年度には、陸自中央即応集団の傘下に「水陸両用準備隊」が発足する。

        水陸両用車両
          (水陸両用車)
        無人偵察機グローバルホーク
          (グローバルホーク)

 米軍の無人偵察機グローバルホーク導入(15年度)の調査費2億円。4機で数百億円もの超贅沢品だ。さらに、沖縄や本土でも不評のオスプレイ導入(15年度)の調査費1億円。

 このような米海兵隊もどきの部隊運用と装備調達を見る限り、「島嶼防衛」や「ミサイル防衛」などというおよそ蓋然性に乏しいトリックを用いて、戦後一貫した「専守防衛」原則の骨抜きを図ろうという魂胆だ。

 国の借金はついに1千兆円を超えて、台所は❛火の車❜だというのに、古色蒼然たるバラマキに走り、米軍需産業のお得意さんになるべく嬉々としている。
 今は、原発の汚染水対策や被災地復興を最優先に、全力を尽くすべきではないのか!!

「9.11米国同時テロ事件」から12年に想う

  きょうは、「9.11米国同時テロ事件」から12年目。❛五輪フィーバー❜にかき消されたのか、TVや新聞報道は殆ど見受けられない。朝日新聞が12面で特集を組んでいたくらいだ。
 
WTCに突っ込む2機目   グランドゼロ

(2機目が激突寸前の世界貿易センタービル) (私も安保委視察団の一員として、グランドゼロに立った)

 私が事件を知ったのは、社民党議員研修会で熱海のホテルにいたときだった。
 この事件を機にブッシュ大統領は「テロとの戦争だ!」と叫び、主犯はウサマ・ビンラディン率いる武装組織アルカイダだと決めつけ、彼らを匿うアフガンのタリバーン政権を潰すと言って、アフガン戦争にのめり込んでいったのだった。

       アフガン国軍兵士

 米軍主導の国際治安支援部隊(ISAF)は来年末の任期切れを前に撤退を進めているが、タリバーンは自爆テロやゲリラ攻撃で支配地域を広げている模様だ。元々、腐敗まみれのカルザイ政権に統治能力はなく、米軍の一部を残すかどうか悩ましいところだ。

 米国内では、今度のシリア攻撃の是非を巡って反対世論の方が大きく、アフガン戦争を圧倒的に支持した世論は一変した。同様に、英国議会もシリア攻撃を否決した(8/30)。「間違った戦争」を反省・総括する市民の❛復元力❜がまだ健在だ。

 さて、日本はどうだったか。圧倒的支持を誇った小泉政権は、いち早くブッシュの尻馬に乗ってアフガン攻撃を「断固支持する」と表明。「テロ対策特別委」を開いて、にわか仕立ての「テロ特措法」をつくり海自艦船をインド洋に派兵して米軍を支援した。
莫大な血税をつぎ込み、なんらの「成果」もないまま、今日まで総括も反省もないままだ。

 ペシャワール会  アフガン灌漑用水路
(ペシャワール会と中村哲医師)      (アフガンの灌漑用水路)

 一方、中村哲医師ら「ペシャワールの会」は、アフガン国境で29年にわたる医療活動でパキスタンやアフガン人を救済し、井戸を掘り灌漑用水を完成させて農業で自活できるように導き、地元民から感謝されている。

 「9.11米国同時テロ事件」にはいくつもの謎があり、謀略説も少なくない。
私は、3年前の9月、長崎で「スーザン・リンダウワー&山崎サラ淑子女史の話を聞く会」に出席する機会があった。二人はそれぞれ数奇な運命を辿り、「9.11」後につくられた「愛国者法」の犠牲者で共に友人となった。

  淑子さん スーザンさん
  (山崎サラ淑子女史)             (スーザン・リンダウワー女史)

 スーザンさんは、「自分は当時CIA職員であり、テロ攻撃の情報をブッシュ側近(親戚)に報告したが、完全に握りつぶされた。ブッシュは最初からフセインを倒したかったのだ」「WTCビル崩壊直後、まだ原因が不明なのに『これはテロだ!』との放送が繰り返された。ブッシュ政権は、あらかじめテロ攻撃があることを知っていたのだ」と、衝撃的な体験を語った。

 憲法「改正」や集団的自衛権の行使に余念がない安倍政権だが、その前にまず国会でアフガン、イラク戦争の徹底した総括が不可欠だろう。

秋の虫の音と秋の味覚を楽しむ

  いつの間にか陽が落ちるのが早くなり、急に涼しくなってすっかり秋の気配が漂いはじめた。
 秋の虫の音が心地よく、味覚も最高だ。少し気が早いけど、秋の虫と秋の味覚について、思いつくままに書いてみたい。

            童謡「虫のこえ」

 秋の夜長を鳴きとおす~ああ懐かしい虫の声♪――私にとって最も懐かしい虫は、スズムシだ。子どものころ、亡き父がスズムシのとり方を教えてくれた。空のマッチ箱に焼いた味噌を少し入れて、スズムシが鳴いている石垣の隙間にそっと置く。しばらくすると匂いを嗅ぎつけたスズムシがマッチ箱に入ってくる。そこを逃さずマッチ箱を閉じるのだ。
(時々、ゲジゲジなどが入り込んだりする(ノ゚⊿゚)ノ)

            スズムシ
              (スズムシの雄 羽根を擦り合わせて鳴く)

 父手作りの虫かごに数十匹のスズムシを入れて、小学校のクラスに持っていくと皆で奪い合いだった。
 今は、石垣などはコンクリートで隙間もなく、昔のようなとり方はできないし、とり方を知っている子どもも皆無だろう。クワガタやカブト虫はデパートで買い、一日中スマホとにらめっこしている時代だから仕方ないのかも……。

            マツムシ
               (マツムシ)
            クツワムシ
               (クツワムシ)

 秋の味覚といえば、数えきれないほどあるけど、代表的なものはやはり秋刀魚だろうか。栗ごはんも美味しい。松茸は高価で口に入らない(´_`。)グスン。果物では、柿に梨、葡萄などだが、❛異常気象❜のあおりでずいぶん値段が高い。

            秋刀魚
              (秋刀魚)
            栗ごはん
               (栗ごはん)

 アケビやイチジクは直接採って食べるのが楽しく美味しかった。他人の柿の木で盗んだ柿が一番うまいとか言って、柿の木に登ったものだ。有害添加物など気にしなくていい時代だった。
 今はハウスものが多くて便利なようだが、季節感がなくなっているのがやはり寂しい。

            柿
               (柿)
            あけび
               (あけび)

           秋の虫の合唱

 ❛中秋の名月❜は9月19日とのこと。――お月様ではウサギさんが餅つき♪草むらでは虫さんの合奏とタヌキさんの宴会♪しばらく童心に返って、月より団子を楽しむことにしよう。

品川正治さんのご逝去を悼む

  経済同友会・終身幹事の品川正治さんが亡くなられた(享年89歳)。心よりお悔やみ申し上げます。

     13.9.6朝日・品川正治さん死去 - コピー
      (朝日新聞 2013年9月6日付)

 品川さんは、財界きっての❛護憲派❜で、その主張は明快だった。
*❛財界の総本山❜たる日本経団連が、武器輸出三原則の緩和や憲法改正、集団的自衛権の行使を求めるが、その無節操ぶりが恥ずかしい。米国軍需産業と頻繁に交流する日本の大企業トップが改憲を主張するのは、自分らの商売に利するのが目的だ。

    品川正治さん2
      (品川正治氏)

*世界中で戦争をし続ける米国と、憲法九条を持つ日本の価値観が同じはずはない。平和憲法のタガがあったため、日本は戦後60年もの間国権の発動として一人の外国人も殺していない。この事実は、大国として世界史上稀有なことであり、国際社会の規範である。
*私は中国戦線に送られ、もう最後という窮地に何度も立たされた。本当の戦争を知っている人間は「平和主義は卑怯」などという言葉は口にできない。

          品川正治氏
      (西日本新聞 2005年3月6日付。クリックすると大きく見れます)

*私は、修正資本主義者だ。米国流の資本主義は、その果実の多くを株主や資本家が獲るが、日本では果実をみんなで分け合ってきた。
誰のため何のために働くのか。人を痛めつけ幸せにしない国も企業も存在意義はない。

 ご高齢ながら、声がかかれば全国各地に出向き講演を続けられた。佐世保でも講演されたことがあり聴きにいったが、予定の時間をはるかにオーバーして熱っぽく語られたことを覚えている。「私は財界では少数派だが、国民の中では多数派だ」という言葉が、とても印象的だった。
 
         9条がつくる脱アメリカ型国家

 保守政界随一の❛護憲派❜だった故・後藤田正晴さん(元官房長官)に次いで、財界きっての❛護憲派❜品川さんが逝去されたことが、何より悔やまれる。
 心よりご冥福をお祈りいたします。                  合掌

反公害運動のルーツ・田中正造没後100年

  きょうは、田中正造没後100年にあたる。
 フェイスブックでは、田中正造没後100年記念事業を進める会の写真をシェアさせていただいたが、あらためて書いておきたい。
 
      田中正造2
        (田中正造)

 私がまだ若い頃、公害の原点とされる足尾銅山・鉱毒事件を民衆の先頭で闘った「田中正造」のことを知り、<真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし>との言葉を胸に、心から尊敬するようになった。

     Ashio_Copper_Mine_circa_1895[1]
       (1895年頃の足尾鉱山)

 栃木県日光市の足尾地区では、江戸時代より銅の採掘が始まり、明治時代に古河鉱業に払下げられ、大鉱脈が発見され新技術を導入して、アジア最大の銅生産地となった。
 しかし、採掘・製錬と同時に排煙・鉱毒ガス・鉱毒水が排出され、渡良瀬川周辺に甚大な被害をもたらした。

 これに怒った農民らが蜂起し田中正造はその中心人物だった。1891年以降、衆院議員だった田中正造は何度も国会で質問して、足尾銅山・鉱毒事件は全国に広がった。
 銅を掘り尽くして閉山したのは73年、しかし製錬操業は80年代まで続いた。

         原田正純先生
          (水俣病研究の権威 原田正純先生)

 きょうの天声人語から少し引用してみる。――銅は国の経済を支える産品で、政府は人を救うより富国強兵を優先した。そのさまは昭和の水俣病、今の原発にも重なってくる。(中略)原発事故のあと正造が総理だったら、困っている人、弱い立場の人を、何をおいても助けるに違いない。▼現実の総理は、早々と収束宣言を出し(民主)、経済のためには再稼働が必要と唱え(自民)、なお15万人にのぼる避難者は忘れられがちだ。事故処理より外国への原発セールスに熱心というのでは、ことの順序が違う。▼(正造の至言には続きがあって)<……今文明は虚偽虚飾なり、私慾なり、露骨的強盗なり>。一世紀が流れて、古びないのがやりきれない。……と結んでいる。

         13.9.4朝日・マンガ - コピー

 死を覚悟で天皇に直訴した田中正造。さて、今の政治家にかかる傑物は見当たらない。山本太郎よ、❛平成の正造❜をめざしてガンバレ!!

本田磨須先生の素晴らしい色紙

  台風が過ぎたら、セミの声が遠のき秋の虫の音が聞こえ始めた。
 さっそく、滝平二郎、西島伊三雄そして本田磨須の額絵と色紙を入れ替えた。

             額絵1

 本田磨須さんは、5月に少し紹介したが私が小学低学年の頃の書道の先生である。衆院議員になった時、県北振興局(長崎県庁の出先機関)の前で40数年ぶりに偶然出会って、先生が「今川くん、私を覚えている?」と訊ねられてすぐ本田先生だと分かった。

              額絵2

 先生は、兄妹が多く家族11人の生活を「筆一本で支えたのよ」とおっしゃっていた。佐世保では勿論、東京で何度も個展を開かれた書家である。
 出会って以降、毎年、色紙に「干支」の絵を描き、土井たか子党首(当時)にも必ず差し上げてねと10枚ほどまとめてくださった。

              額絵4

 議員を辞めたあとも、妻は、十二支揃うまで描いて欲しいと毎年先生の自宅まで押しかけてお願いしたものだ。干支のほかにも季節が変わるたびに、挿し絵に季節の言葉を添えた色紙をくださった。「本田磨須」の色紙はわが家の宝物だ。

              額絵3

 先生は、数年前から体調を崩されて施設に入所されている。再び元気を取り戻して、また素敵な色紙を描いてほしいと心より願っている。
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今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)