最新記事

カレンダー

06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月別アーカイブ

カテゴリ

プロフィール

FC2USER537587ATX

Author:FC2USER537587ATX
今川正美のブログへようこそ!

生年月日 1947年8月7日
住  所 長崎県佐世保市
学  歴 佐世保北高等学校
     卒業(66年)
     佐賀大学農学部農
     学科中退(68年)
職  歴 佐世保地区労書記
       (68年)
     佐世保地区労事務
     局長(94年)
政 治 歴 衆議院議員
     (2000年・1期
      社会民主党)

 20世紀の終わり頃、21世紀は〝水戦争〟の時代と言われた。UNISEFはアフリカをはじめ安全な水にアクセスできない人口は10億人近くにのぼるとして、支援を呼びかけている。

 ところが、日本でも「安くて安全な水、黄信号」との記事が先日載っていた(朝日新聞 6月27日付)ので、要点を抜粋してみる。
――現在の上水道の普及率は約98%。爆発的に普及したのは高度成長期。
 しかし、人口が減るなか、水道事業は拡大期から「維持・管理」の時代を迎えている。
約50年後の人口推計は9千万人を下回ると推計、厚労省は水需要が約4割減ると予測している。
 節水意識が高い高齢者の割合が増え、トイレ・洗濯機なども節水型となり、水の需要を押し下げている。

       老朽化するインフラの更新費用

――一方、水道を維持するコストはかさむ。水道管の法定耐用年数は40年。60年代後半から70年代にかけて整備された水道管の減価償却期間は過ぎており、各地で漏水や破裂事故が多発している。
 最近の大阪北部をはじめ大地震で水道管が破損し断水した。水道管の耐震適合化率は16年度で4割未満(厚労省)。更新と適合化には資金が十分ではない。
 
――水道管工事をする技術者の高齢化も問題。多くの自治体では職員を減らしている。首長が水道事業について理解がないと、水道部門の職員を削減したり配置転換して、経験豊かな後継者が育たない。地方自治体の水道事業者は1300余あるが、とくに地方の小さな自治体は困難に直面している。
 最低でも職員100人、給水人口30万人くらいいないと、水道経営は成り立ちにくい。県や市町村が共同出資する一部事務組合(企業団)が水道事業の主体となるよう、水道法の改正が必要だ。
(浦上拓也・近畿大教授)

――将来の水道料金の最新予測(新日本監査法人)によると、全国の水道事業者の90%で2040年までに値上げが必要になり、4割では30%以上と大幅になる。中には3,4倍にはね上がり、20立方メートルあたり3千円台が1万6千円と予測された地域もある。
 昭和時代に人口増を見込んで建設した浄水場や管路は、結果的に課題投資だった。

       値上がりする水道料金

――縮小社会に合わせた水道インフラの縮小、ダウンサイジングが必要だ。
 まずは取水源を再検討すべき。新たに利水目的のダムは必要ないし、老朽化したダムは順次廃止していい。浄水場などの設備も、不要なものは更新せずに廃止することだ。
――日本の水道はどこでも、東京都にならって、大規模集中型の制度設計をしてきた。しかし、これからは地域事情に応じて工夫が必要。
 厚労省は、広域連携などの方策を検討してきた。そこへ安倍政権の民営化方針が滑り込んできた。施設所有者は自治体、運営権を民間企業に売却するコンセッション方式の導入だ。
 
――ところが、問題がある。事業受託には主にフランスなどの外国企業が手を挙げているが、民営化が成り立つのは人口が多い政令指定都市などに限られる。災害時に、民間企業の社員を設備の補修や点検にどこまで動員できるだろうか。
 事業運営が不透明になる心配もある。英国でも今年に入って、水道事業会社は巨額の利益をほとんどすべて経営陣への報酬や株主への配当に回し、再公営化の議論が起きている。
(橋本淳司・アクアスフィア水教育研究所代表)

     ほたるの川のまもりびとチラシ表

 私は長年、隣町の川棚町(河原地区)に建設予定の「石木ダム」に反対の立場で臨んできた。川棚町の治水対策に石木ダムは必要ないと専門家は断言している。
 とりわけ長崎県や佐世保市は、佐世保の水不足を解消するために石木ダムが不可欠と言うが、根拠となるデータは水需要を過大に見積もるなどウソで塗り固めている。
 水需要が減少していくのは佐世保も例外ではなく、漏水や老朽管対などの対策が先決である。
 上記のとおり、水道料金の値上がりは避けられず、ましてダム建設に伴う莫大な費用で値上がり率ははね上がるだろう。
 河原地区の地権者を踏みつけて強行する「石木ダム」は速やかに止めるべきだ。
スポンサーサイト
 毎週土曜日の朝日新聞「書籍紹介・解説」が面白い。
 きょう(6月9日)の紙面に、柄谷行人氏のカール・マルクス評が載っており興味深かった。

       411YYNNDYKL._SX302_BO1,204,203,200_[1]

 私が哲学者である柄谷氏を知ったのは、彼の著作『世界共和国へ』(岩波新書)であった。
新憲法制定にあたり、「非武装で国・国民が守れるか?」との問いに対して、高柳賢三・貴族院議員(大学教授)は「世界国家が成立すれば、各国は第九条の想定する非武装国家となる」と応えている。
 以来、私は第九条の根拠(担保)は「世界連邦」であると認識している。このことを詳しく論述しているのが柄谷氏であった。

     img353.jpg

朝日新聞の柄谷氏のマルクス評の要点はこうだ。
――マルクス主義は唯物史観(史的唯物論)だということになっているが、この考えは20世紀の末にはほとんど消滅してしまった。
 資本主義経済という現実を見るのに、マルクスの『資本論』が不可欠である。
――私はマルクスを今も読んでいる。その理由は、宇野弘蔵の影響を受けたことにある。宇野は、唯物史観も社会主義もイデオロギーであるが、『資本論』は科学である、という。

――戦後から60年代半ばまで、東大の法学部・経済学部では、宇野ないし宇野派の教授による『資本論』の解読が必須科目で、日本の国家・資本の中枢に向かった人たちの多くが精読した。

     img354.jpg

――マルクスの経済学というと労働価値説で、マルクスはアダム・スミスやリカード派の見解を受け継いでいることは確かであるが、『資本論』は何よりも、「国民経済学批判」なのだ。
 私が学生時代に震撼させられたマルクスの著作『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』は、唯物史観などで説明できるものではない。その透徹した分析は、今もって示唆的である。

――私は、基本的に宇野弘蔵の考え方であったが、20世紀の末に考えが変わった。『資本論』は商品の交換から出発して、全体系に及ぶ。私はそれと同様に、ただし、別のタイプの交換から出発して、共同体、国家、宗教、社会主義などを科学的に把握できると考えるようになった。

     IMG_20180609_105211.jpg

 柄谷氏の著作は、『世界共和国へ』と同様実に難解だ。
 カール・マルクス……久しぶりに聞く名前だ。今年、生誕200年である。今の学生も、レーニンは知らないがマルクスは知っているようだ。
 『資本論』は、私が佐世保地区労に入局した折、記念にと事務局長からいただいた。解説書は読んだことがあるが、書棚に半世紀間並べたままだ。宇野弘蔵の著作は処分してしまった。
 『レーニン全集』は、入局後、給料の2倍以上もする価格(5万数千円)なのに買って、ダンボール箱に入れて押入れの中で寝ている。図書館や大学、古本屋も受け取ってくれないのだ。学生運動がない時代なんて想像だにしなかった。
 今月の天声人語に「平和」と「命」「人権」に関する短歌・俳句が二日続いた。(2/22、2/23)

     金子兜太

 22日は、98歳の生涯を終えた俳人・金子兜太さん。
 死と隣り合わせの戦場・南洋トラック島。海軍中尉だった金子さんは、「みんな気持ちが暗くなるから、句会をやって慰めてやれ」と上官から言われて、将校や軍属の工員たちが階級に関係なく句を批評しあった。
 やがて敗戦を迎え、捕虜生活を経て復員する船のなかで詠んだ。<水脈(みお)の果て炎天の墓碑を置きて去る>。航跡の向こうに残した仲間への鎮魂だった。
 季語や型にとらわれない作風だといい、<曼殊沙華どれも腹出し秩父の子><原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫あゆむ>などの句がある。

       18.2.20朝日・不妊強制、関連資料を公表

 23日は、歌人・小島ゆかりさんの句を紹介しながら、強制的な不妊手術の理不尽さを問うている。
 <身の奥にまだ開けられぬ一通の手紙あり遠く産月おもふ><いましばし言葉をもたぬをさなごに青き樹のこゑ洌(きよ)き水のこゑ>

 こうした子を持つ喜びへの道筋を奪う。本人の意思と関係なく。
知的障害などを理由に強制的な不妊手術が施されていた問題。60代の女性が国に謝罪と慰謝料を求め、全国で初めての訴訟を起こした。
 1996年まで続いた「優生保護法」の下、1万6千人以上の男女が手術を受けたという。「不良な子孫」の出生防止が掲げられ「育児能力がない」なども理由とされた。
 16歳で手術をされた70代女性の話し。――知能検査を受けさせられ、翌年、内容を知らないまま手術を受けた。結婚したが、離婚した。「子どもを産めないことに引け目があった」という。

      18.2.20朝日・不妊強制、関連資料2

 国が謝罪しない理由は「当時は適法だった」という。あまりにもおぞましい限りだ。
同様の仕打ちを「ハンセン病患者」も受けている。
 いったい、国は憲法が示す「基本的人権」をどのように理解しているのか、甚だ疑わしい。
 国は昔も今も、兵士や自衛官を「人的資源」とよんできた。単なる〝モノ〟として捉えて戦場に送り出し、その命を〝消費〟してきたのだ。
 人の命は地球より重いのではなかったのか。
 一人の作家が亡くなって、これほど大きな記事になったのは稀ではなかろうか。各方面から惜しむ声が寄せられた。
 エッセイスト・作家の石牟礼道子さんが10日に亡くなられた。享年90歳。

      石牟礼道子16.5

 1969年に「苦海浄土 わが水俣病」を出版して評判が高まった。
 まず、朝日新聞の社説(2/12)を引用してみたい。
――石牟礼さんが告発したのは、公害や環境の破壊にとどまらない。社会に深く横たわる「近代」の価値そのものだった。
――恵みの海とともにあった人々の質素だが穏やかな暮らしが、いかに奪われたか。成長を最優先し欲望をかきたてる政治、科学への信頼、繁栄に酔い、矛盾に目を向けぬ人々。
 患者のかたわらで克明な観察を続けた。「東京にゆけば、国の在るち思うとったが、東京にゃ、国はなかったなあ」(苦海浄土、第2部)。

――権力は真相を覆い隠し、民を翻弄し、都合が悪くなると切り捨てる。
 石牟礼さんが大切にしたのは歴史的な視点だ。公害の原点ともいうべき「芦尾鉱毒事件」を調べ、問題の根を探った。
 「水俣」後、公害対策は進み、企業も環境保全をうたう。だが、効率に走る近代の枠組みは根本において変わっていない。

――石牟礼文学には西南戦争や島原の乱に材をとった魅力的な作品も多い。通底するのは民衆への深い共感と敬意である。
 どん底に身をおいても、人は希望をもち、隣人を思いやることができる。石牟礼さんの確信は、今の時代を生きる私たちにとって、一つの道しるべといえるのではないか。

      th[4]

 石牟礼さんは、十数年前から患うパーキンソン病のため、筆を執ることがままならない。そのため、50年来の友人で評論家の渡辺京二さんが口述を書き取り、執筆を支えてきた。
――不知火海。漁師さんは『光凪』と呼んでおりました。「魚(いお)は天のくれらすもの。人間が好きにできるものではありません」
――患者さんたちは病気になっても、水俣を豊かにした会社(チッソ)をどこか誇りにして『親さま』と思っていた。親さまの親身な言葉を求めたのに、会社はお金のことしか語らなかったのです。
――2011年、東日本大震災と福島原発事故に際しては「福島と水俣で起きたことの背景にあるのは、お金が一番の生きがいであり、倫理になってしまっているということです」。
 経済のものさしだけで価値を測ることに慣れきった私たちに、お金によらない価値を人々が共有した豊饒な世界が、かつて確かに存在したことを、言葉の力によって教えてくれている。
――水俣病の公式確認から今年で60年を迎えました。でもこの60年の背後には、はるかに分厚い時間の層があったことを、まず思い浮かべてほしいと思います。
 『魚(いお)の湧く海』と言われた不知火海のほとりで、天の恵みを必要なぶんだけ分けてもらっていた人々の、何代にもわたる暮らしが積み重なった時間の層です。
(朝日新聞の「評伝」2/11より)

      img347.jpg

 「苦海浄土」は、池澤夏樹さん編集の「世界文学全集」に日本人作家の長編として唯一収録された。何度も石牟礼さんを訪れた池澤さんは追悼文を朝日新聞に寄せている。
 この他、瀬戸内寂聴さんや加藤登紀子さんをはじめ多くの人々から石牟礼さんの死を惜しむ声が寄せられている。
 2013年、天皇・皇后両陛下が胎児性水俣病患者とお忍びでの対面が実現したのも、石牟礼さんの、「50歳を超えてもあどけない顔の胎児性患者に会ってやって下さいませ」との皇后さまへの手紙がきっかけとなった。

      img345.jpg
      (石牟礼道子さんと原田正純先生)

 ところで、長女が熊本学園大学時代に「水俣病」に関心を抱いたのは、同大の原田正純先生の影響が大きいと言っていた。卒論は「水俣病」についてだった。
 私は、『苦海浄土』と聞くと一人芝居の砂田明さんを思い出す。京都に在住の砂田さんは『苦海浄土』に導かれてご夫婦で水俣に移り住み、やがて一人芝居『天の魚(いお)』を全国各地で演じられた。

      一人芝居「天の魚」

 佐世保でも3度ほどお招きして演じていただき、大好評だった。それがきっかけで友人と水俣を訪れて、砂田さん宅に泊めていただき水俣病患者の皆さんと懇談したのは、今から40年ほど前のことだ。
 砂田さんは93年に亡くなられた。(享年65歳)その砂田さんに師事された川島宏知さんが『天の魚(いお)』を演じておられるようだ。

 心よりご冥福をお祈り申し上げたい。   合掌
 このところ、著名な日本企業の経営トップが深々と頭を下げる事態が繰り返されている。
「不正問題」が放置されて、定評のあった日本企業の「信用力」が崩壊した。

 まず、東芝。米原発子会社ウェスティングハウス(3月経営破綻)が巨額損失を発生するに至った原因を隠し、隠蔽を目的とした監査法人対策まで組織的にやっていた。
 自動車関係では、三菱自(16年4月)・スズキ(16年5月)・日産(17年10月)・スバル(17年10月)などが、燃費性能測定に関わり無資格者が検査をしていた。

     データ改ざん、三菱電線・三菱マテ・東レハイブリッド
     (上:右・村田博昭・三菱電線前社長。中央・竹内章・三菱マテリアル社長。下:右端・鈴木信博・東レハイブリッドコード前社長。左端・日覚昭広・東レ社長。11月28日)
 次いで、神戸製鋼。「中国などの格安品に対して、日本は工業品の品質が高いという評価に依存していたが、一連の問題によって台無しだ」(米紙「ニューヨークタイムズ」)。
 「日本には<完璧主義への強迫観念>があり、一連の問題は<自己満足の社風が一因>だ。<欺瞞とたるんだ経営管理によってごまかしていた>」(英紙「フィナンシャル・タイムズ」)。
 「神戸製鋼では、〝特採〟という仕組みが悪用された疑い。現場で特採を正規品と偽って売るような暴走が起き始めたのではないか」(経済ジャーナリスト・町田徹氏)。

     17.12.1朝日・素材メーカー3社で発覚した改ざん - コピー

 三菱マテリアルの子会社で発覚した不正。――三菱電線工業と三菱伸銅、三菱アルミが、検査記録データを書き換えて「不適合品」を出荷していた。
 これら製品は約2、7億個、出荷先は229社にも上り、自動車や航空機のゴム製パッキンなどに使用されたという。

 東レの不正事件(15年)は、榊原定征・経団連会長が社長時代に起きている。榊原氏は謝罪して「発覚した時点で公表するのが原則だ」と述べた(11月29日)。まず、東レが率先して改めるべきではないか。

 「企業にとって危機的状況は、不正の発覚だけでなく、重大事故や競争環境の変化などさまざま。日本では、最悪シナリオを想定すること自体が不謹慎という考え方が根強く、真剣さが足りない企業が多い」(井之上パブリックリレーションズ・尾上玲円奈執行役員)。
 大手製造業に不正が頻発する背景について、安東泰志氏(ニューホライズンキャピタル会長兼社長)は、「大手製造業は開発、購買、製造、品質管理、販売、アフターケアといった部門間の縦割りが非常に強い」。「日本企業の問題は、取締役会と社員の間に境目がなく、社員が不正をするとかばったりする」と説明する。

     発覚した著名企業の主な不正 - コピー
     (「サンデー毎日」12月10日)

 経済産業省によるアンケート(16年)では、上場企業の62%に相談役や顧問が在任中だった。同省は今年3月、企業統治に関する指針をまとめ、「株主等に対して責任を負ってない相談役・顧問が、社長・CEOの選解任や経営に不当な影響力を行使している事態」などを問題視しているという。
 利益を優先し、品質管理の基本が疎かになっている企業の体制を点検して、利用者・消費者に対して責任を果たすことこそ肝要である。

| ホーム |


 ホーム  »次のページ